VPNで、海外でプライムビデオを観る。
VPNとは
VPN はVirtual private network の略語です。
直訳すると「仮想専用線」なんですが、主に2つの目的があります。 インターネットの利用を安全に保つこと、もう一つは、自分のアクセスしている場所 (IPアドレス) をプロバイダーや、ネットサービス会社に簡単に知られなくすることです。
フリーのWi-Fiなど、公衆のネットワークでやり取りする情報は盗み見や改ざんなどのリスクがあり、個人情報、たとえばカード情報やパスワードなどの情報をそのままやり取りするのはおすすめできません。
VPNを使うと、インターネット上に仮想の暗号化された専用線を設け、安全なルートを確保した上で重要な情報をやり取りすることができます。他人からの盗み見や改ざんなどの脅威から大切な情報を守ることができます
次の、ポイントは、インターネットにアクセスしている、場所を、知られなくすること、言葉を変えると、偽装することが、VPNの使い方によっては可能になります。
VPNを使うには、ハードウエアつまり、専用のルーターなどを用いる方法と、VPNのサービスを無料あるいは有料で使うことです。専用ルーターなどは設定するとか、自宅やオフィスに設置したりと、結構、ややこしいので、ここでは、サービス会社のものを利用することを、説明します。
無料のサービスは、いくつかあるんですが、設定に専門的知識が必要だったり、安定しなかったり、問題も少なくありません。
有料ですが、比較的安くて、使い勝手がよいのがSurfSharkです。
SurfShark を使う
申込みはネットから、下記のリンクで申し込みます。
https://surfshark.club/friend/qrpXukSs
ChromeBook では、拡張機能で使う方法と、Android アプリで使う方法の2つあります。いずれにしても、上のリンクで、まず申し込んでください。上のリンクから申し込むと、1ヶ月は無料で利用できます。サブスク契約なので、不要のときは、キャンセルしてください。
Chromebook 拡張機能
Chromebook 拡張機能で使う方法は、こちらです。
インストールされると、アドレスバーの右横の部分に、Surfsharkのロゴが見えるはずです。
それを、クリックしてください。そしてVPNメニューから、目的の国、地域のサーバーを選びます。下記の例では日本を選びました。
そうすると、拡張機能のアイコンにJPが表示されて、VPNで日本のサーバーに繋がっていることがわかります。
ABEMAやプライムビデオなど
日本で観ることのできる、動画サイトなどで海外では放映権の関係で見れなくなる場合があります。その場合は、 VPN で日本のサーバー経由で、接続すると見れることが多いです。しかしながら、敵もさることながら、VPNで接続していることを見つけると、そのVPNサーバーのアドレスをブラックリストに載せてしまい、閲覧をできないようにすることもあります。イタチごっこというやつです。2023年1月8日の時点ではSurfShark ではABEMAもアマゾンプライムでも大丈夫でした。
切断と一時停止
VPNに接続されたままですと、閲覧できないサイトなどもあり、時として、VPNを切断しないと行けなくなりますが、タイマーである時間だけ切断して、また再接続させたいときは、5分、 30分、2時間という具合に、切断する時間を選択できます。時間を選択して、一時停止のボタンを押します。もちろん完全に切断もできます。その場合は切断のボタンを押します。
サーバーの選び方
公共WiFiや、インターネットカフェなどでWiFi を使う場合は、どの国のサーバーでもいいのですが、一般的にはその国のサーバーが、スピードが落ちなくてよいようです。例えば、台湾にいる場合は台湾のサーバー、日本にいる場合は日本のサーバーというような具合です。この目的は、あくまでも安全なインターネット接続をするためです。ネットショッピングをしたり、ネットバンクを使うなどの場合は特に必要です。
SurfShark のオフィシャルサイトのchromeOS 拡張機能の解説
https://surfshark.com/ja/download/chrome
VPN用語集
・ISP
インターネットサービスプロバイダー(Internet Service Provider) の略で、個人や企業・団体に対しインターネットに接続するためのサービスを提供する事業者です。ISPは顧客の閲覧履歴を記録することができます。
日本国内の代表的なISPとして「@nifty」「BIGLOBE」「OCN」「So-net」などがあります。
・キルスイッチ
一般的にユーザーは、自身のプライバシーとデータの保護のためにVPNを使用します。しかしVPNシステムそのものに接続障害が発生する可能性もゼロではありません。
もし、VPN接続中にVPNシステムに障害が発生した場合、接続していたPCやスマートフォンなどのデバイスはISPから提供されるデフォルトの接続情報に戻ることになり、ISPに接続情報が流れることになります。つまり、隠していたサイトの訪問履歴やアクセスしている場所などの情報が追跡される可能性があるということです。
キルスイッチはVPNシステムへの接続が失敗した場合にインターネット接続を切断する機能であり、これによりアクセス情報などがISP含む他者に監視されなくなります。ちなみに、このキルスイッチは全てのVPNサービスに付属しているわけではないので、必要であれば調査をした方が良いでしょう。
・トンネリング
VPNとは仮想の専用線であると言われているように、目に見えない疑似的な専用線を構築することで通信内容の安全を守ります。通信内容のカプセル化という処理により通信をしている2者間がトンネルで結ばれたような感覚で利用できるようになるため、トンネリングと呼ばれています。
・専用線
仮想の専用線であるVPNに対し、インターネット上ではなく物理的に専用の通信回線を引いたものを専用線と言います。セキュリティ的には最も強固になるのは言うまでもありませんが、費用がとても高くなります。
この問題を解決するのがVPNで、インターネット上の通信網を利用していながら第三者による干渉を防ぐため、低コストで専用線に近い使い勝手が実現します。
・閉塞網(閉域網)
専用線は特定の利用者だけが利用する通信回線ですが、閉塞網とは同じ通信事業者内という範囲のネットワークのことを指します。例えばNTTの回線を利用しているのであれば、NTTが設けているネットワーク内が閉塞網です。
インターネットを利用するVPNとは違い、閉塞網の場合はインターネットを利用せず通信事業者の内部でネットワークを構築するため、暗号化による盗み見対策はインターネットを利用する場合ほど神経質になる必要はありません。
閉塞網を利用したVPNのことをIP-VPNと呼ぶのに対し、インターネット空間を利用したVPNのことをインターネットVPNと呼びます。