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終活に便乗して金品をせびる孫
先日久しぶりにおばあちゃんとビデオ通話しました。
ウチの祖母は大変ハイカラな人なので、mixi(懐かしい単語!w)もFacebookもLINEもその時代の流行に合わせて使いこなしています。
こんな状況なので、遠方に住む祖母の所にはなかなか行くことができませんが、こういう形でコンタクトが取れるようになっていて、本当に良かったと思います。
通話の終わり際、祖母がこんなことを言いました。
「まぁ、食事くらいはご提供しますから、私がこの家にいるうちにまた遊びにいらっしゃいよ。」と。
そう、祖母には計画があるんです。
祖父が亡くなって10年の区切りがついたら、女学校時代のお友達が誘ってくれたという介護付き老人施設に入るというものです。
つまり、祖母は終活中なんです。
前回祖母の家に行ったのはちょうど一年前の夏休み。
再婚したばかりの主人にとっては初めての岡山だったので、祖母の家を拠点にいわゆる観光スポットを巡ったりしました。
その時も、いつものように私は祖母にこれが欲しい、あれもいらなかったら頂戴、と、色々金品をピックアップさせて戴きました。
その時の戦利品は以下です。
萩焼のお碗
銅の急須
くりの木一本から掘り出した深盆
烏城彫の小盆
源右衛門の蓋付絵付け器
切り子の醤油さし
主人はそんなに貰うのか、、とドン引きしていましたが、祖母も私もしれっとしたものです。
過去にも山ほど貰っているからです。
やはり、長い年月を掛けて祖母が集めたものですから、無名の品でもモノがいい。祖母は施設に全部は持っていけないので、価値を喜ぶ孫が貰うのが私にとっても祖母にとってもハッピーな事なのです。
しかし、妹や弟は遠慮しちゃってなかなか頂戴とは言いません。母は、オーバーヒート状態。いとこもまだ若く、二人とも男ですから、これらの品々の価値はよくわかってないでしょう。ゆえにここはほぼ私の独壇場。
しかも私はただ貰うのみならず、次は備前焼の花瓶と刺繍糸が欲しいとちゃっかり予約までしているんです。本当に強欲な孫ですw
祖母の家でのおねだりタイムは本当に楽しいひとときです。
祖母にこれは萩焼?しがらき?などと聞きながら、ウチのラインナップに合いそうな品物を物色します。祖母はハッキリした人ですから、
「そんなもの、大したもんじゃない、おやめ」とか、「それはまだ使う」とか、「それはええヤツじゃわ、こっちよりいいものだしそれ持っておいき」とかサクサク判断してくれます。
そうやって二人で値踏みした金品に野菜なども含めると帰りは荷物が倍になります。
主人も娘も完全に呆れ顔です。
でも。いただいたものは結構ちゃんと使っているんです。前回祖母が我が家に来た時も、「まぁー見たことのあるものばっかりだわ(笑)」と。
だからでしょうか。祖母は私のことをことのほか可愛がってくれます。初孫だからというのもあるでしょうけども。
事あるごとに、私が好きと言ったモンロワールのリーフチョコなどを送ってくれます。最近横浜そごうに行ったら常設店が出来てましたので、正直もう送ってもらう必要もなくなりましたけど、頂けるものはありがたく頂きます。(こういうスタンスだから太るんでしょうね!!)
しかし。
なぜか祖母は私に送る前に一度そのチョコを凍らせてしまうんです。
おかげで私の家に届く頃にはせっかくのモンロワールなのにチョコは全てボッソボソになり、風味は完全に失われてしまっています。
いったいなぜ。。。
なぜ凍らせるのか。。。(流石にこれは聞けないw)
…でもいいんです。
祖母の気持ちが嬉しい!!
コロナが明けたら、また遊びにいきたいと思います。
たまには、おばあちゃんの好きな甘納豆を持って。