僕はすぐ近くに海のある、半島で育った。
半島にある居住地に実家が立っていて、そこに住んでいた。高校を卒業するまで。
近くには港らしき場所があり(湾になっていたが漁港らしい格好ではなかった)、船がたくさん並んで浮かんでいた。
スタジオジブリのアニメみたいに、丘の上から海を眺めてみると、船が視界を横切るように海の上を航行しているような景色は見えなかった。狭い湾なので。
でも、半島だから、山と少しばかりの平地、そして海と船しかないような、そんな小さな街で育った。
半島というのは山も海もすぐ近くにあるので、斜面に建物が立って一つの居住区になっている。坂道はどこに行っても当然のようにすぐ近くにあって、そこにある家家は段々に立っているので、したから眺めると大体の家が目に入る。
僕の家は低いところにあったんだけれども、友達の家が坂の上にあったりして、そこにはよく登っていた。だからって、家が密集している場所ではそこから海が見えるわけではないんだけど、見えるところもあって、多分、坂道と坂の上から見える海、そしてそこに浮かぶ船は僕にとっては原風景なんだと思う。
だからか、いまだに坂道と港街に行くとなんだか気分が高揚した。
例えば、広島の呉や長崎、北海道の函館なんかは有名な坂の町だと思うけど、そう言ったところに強烈な憧れがある。
港町でなくとも、家と家の間の坂道を登っていくのも好きだし、そんな風景をしたから眺めて、坂の先の見えない景色や登り切ってから見下ろす景色を想像するのもとても好きだ。
坂道を見ると写真を撮ってしまう。なにか坂道関する本はないかと探してみるとタモリさんが書いた本が見つかり衝動的に購入してしまった。
しかし、残念なことに東京の坂道の話で、今現在東京へ行く機会がないため、本棚の中で眠り続けている。ほとんど読んでいない。
みなさんにも、それぞれなんだかみてると気分がいい風景ってあるんじゃないかと思う。
それは育った環境に大きく左右されることが多いだろうし、大人になって衝撃を受けた風景だってあるかもしれない。
そういう風景を見ている時の気分は総じて良好で、ストレスを感じない大切な時間を提供してくれているように感じる。自分の感じている感情を素直に受容して、そういったいい気分になれる風景・場所に定期的に訪れる。
そこの空気や目に見えた情報を余すことなく味わう。そんな時間を作る。
とても大切な自分だけの休憩時間。
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