無事是貴人（ぶじこれきじん）

「無事是貴人」は、「臨済録」の教えから来る言葉であり、その意味は非常に深いものがあります。

この言葉は、外に何も目指す必要がない人、つまり、仏や悟り、道の完成を他に求めない人が、本当に貴く尊敬できる存在であるということを表しています。

このような人は、ありのままで自分自身でいられること、他者や物事に左右されずに平穏無事でいられることができる人であり、その在り方が貴重で尊いものであるとされています。

「無事是貴人」の教えには、他者や外部の要素に左右されずに自分の内面を大切にし、心の平穏を保つことの重要性が込められています。

このような人は、自己の内なる平和と調和を守りながら、他者に対しても思いやりと尊重を持って接することができるでしょう。

そのような在り方は、周囲の人々からも尊敬され、貴重な存在として認められることでしょう。

したがって、「無事是貴人」とは、外に何も求めずに自らを大切にし、他者に対しても思いやりと尊重を持って接することができる人のことです。

このような在り方は、周囲の人々にとっても価値ある存在として捉えられ、尊敬されることでしょう。

臨済禅師の教えから生まれたこの言葉は、私たちにとって大切な指針となり、心の平穏と調和を保ちながら、他者と共に尊厳ある生活を送ることの重要性を教えてくれます。