Le Mois de JAN 2021
1年前の正月、サンセバスチャンではまさかこんな事態になるなんて思ってないのはもちろんのこと、ただ、もうサンセバスチャンには来れないかなとふと虫の知らせがあったことは書きました。
なぜ、そんな風に思ったのかは分からないけど、最後の夜街に出かけたときに交差点でストリートシンガーが歌ってた「イマジン」を聞いたときというのははっきりと憶えている。
それが現実になりつつある、少なくとも数年は外国に行けないかもしれませんねー。早期に特効薬を開発して欲しいものです。
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FM聞いてたら流れてきて鳥肌立った、韓国女性シンガー。
まだティーンエイジャー?
めちゃくちゃ歌上手い。
なんかグッと鷲掴みされる魅力があります。
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年末にレコードプレーヤー(YAMAHA GT-750 重量15Kgもある!)を復活させて、何年振りかにレコードライフを再開しました!
さっそく、ディスクユニオンでFriday Night PlansやDisclosueを買いました。めさめさええ音!でもレコードって新譜があんまり無くてしかも高いのがネック。。。
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好きな店がジワジワ人気出てきて、次行ったときに値上がりしてたっていうのはわりと良くある話。値上げするのは店の自由だとしても、予約のときにその旨伝えるのが一般常識というか、こちらは値上げの事実を知らないわけですから値上げ前の値段でいわば契約しているわけです。極論ですが、路上キャッチで5千円飲み放題とかで呼び込んでおいて、会計の段で5万円取るぼったくりバーと同じとは言わないけれど、似たようなバイブスになるのかもしれません。何かおかしいと思いません?こっち言いなりですからね。
思うに、こういうのって和食屋さんがこの手法を牽引したと思う。最近では京都の予約困難店がそれに当たる。特にYまぎしとかの値段上昇はバブルだと聞いた。松茸シーズンには6万円とか、、、オープン当時1.5万円くらいのお店ですよ。
フランスなんかは店の前にメニューを貼り出しているところがほとんどで値段が確実に分かるし、自サイトでメニューの値段を書いているので有難い。
まあ、日本でも店の前にメニュー貼り出していても勝手にメニュー変更したり、トリュフを勝手にすり込んで+1万円請求してる店もありますけどね。
(2020.11月の某ビストロ記事参照)
残念ながら、今月も知らん間に値上げしてはったお店がございました。ただ、このお店だけが悪いのか?というとそうじゃない。前述の通り、この習慣が慣例になりつつあるのがいけないのであって、もっと消費者が声を上げるべきなんじゃないか。また、一言、予約の時に今回からコース料金を値上げさせてもらいましたと言えば良いだけじゃないか。
少なくとも多くの方は、値段を考慮しているはずである。この値段だから値打ちがあると思って電話を掛けるのだ。
いや、そういうケチケチするような客は来るな、金持ちだけ来てくれたら良いのだというお店もあるだろう。でもそれなら会員制、紹介制にすべきである。(そんなつもりじゃなかったけど書いてるとヒートアップしてくるな汗)
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世の中から無くなってもいいものリストの第四回
その4.ケーニヒスクローネ
ダサいダサいダサい!!!
神戸にちょい住みするようになって、大阪よりも断然見かけるようになり、ケーニヒのホテルとか見るともう残念すぎる存在感の大きさ。。。
アパホテル系列かと思った。
クマとかもポエミー過ぎません。
言いたい放題やな(笑)
ウィーンやロンドンの名ホテルに謝って!
嗚呼、オシャレな街神戸の最大の汚点。
もうちょっとこっそりやってくれへんかな。。
49位まで下がってる(笑)
74回目の食堂おがわ、スタンドダイガク、千成寿司、なにわ料理有、天ぷら圓堂心斎橋店、こちかぜで正月特別料理、マツケン食堂で泡の勉強会(卒業試験)、大西亭、今まで一碗水と中華ツートップと思ってた神戸の福星に異変が。。。その他、美味しいカキフライとかオムライスとか。。。
シャンパンは、ロデレール2000,アンリオ スーヴェラン の新旧比較、モントードンのマグナム15年熟成、グラン・シェークルNo.241、コント・ド・シャンパーニュ2006、今月は少なめ、、、前半は胃の調子が悪かったのでセーブしてたからかなあ。
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読書コーナーからオススメです。
『薪を焚く』=ラーシュ・ミッティング著、朝田千惠・訳
著者の本国ノルウェーでは15万部売れたそうだ。人口500万人だそうだから、だいたい30人に1人は読んでる勘定になるベストセラー。
えっ、薪でしょ?
と思うのは我々の勝手な発想、北国に住む人たちにとっては薪=ライフラインであり文化そのものだ。
途中、薪やチェーンソーの種類とか事細かく書かれている点はマニアックすぎて辟易させられるが、薪に関わる人たちの想いはアツい。
「道具を正しく使う技術があれば、よく砥いだ鋼鉄が原木に切り込んでいくのを目にすることは特別な喜びとなるだろう。ヤニや割ったばかりの薪の香り、あるいは鋭い斧刃で割った、均一で裂け目のない割り口、こういったものが、ことばにならない満足感で男を満たし、肉体労働に内圧する幸せを密に感じさせてくれる。手のなかの重みに、生そのものを感じるのである」
さらに、
「マイナス十度の晩冬、伐採したてのカバの薪割り作業は、オーロラに匹敵するほど魔術的だ。斧を振るうたびにカチーンという音が耳に心地よく響き、鋼鉄が凍った木を割ると、斧の打撃音が雪と木のあいだをこだまする。作業は非常に効率よく進み、そのおもしろさゆえに、薪割りの手を止められない」
単純に燃料を得る重労働なだけじゃなく、そこに喜びを見出す。
火の熾し方なんかはキャンプとかで役立つ知識かも。
様々な薪棚の写真はもはや芸術の域。必見!
訳者が良い仕事してるんだろうなあ。(実際に薪割りから火起こし体験もしたらしい)
ところどころウィットに富みつつじつに読みやすく書かれている。
オススメです!(高いから是非図書館で(笑)
では、コロナで大変な時期ですがこれ読んで元気出してください!!
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