人は死んだらどうなるか?〜末裔(まつえい)の末裔編〜
どうも、野村家の末裔(まつえい)の野村泰弘です。
そりゃ、野村の姓を名乗っているので、野村家の末裔なのは当然だろ。
そんな声が聞こえて来そうですが・・・
よくよく考えると御先祖代々が脈々と繋いだ命の結果が自分と考えると
ヴェルターズオリジナルのように自分のことを
何か特別な存在に感じてきますよね。
そんな海外の甘い飴の話はおいといて・・・
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〜人は死んだらどうなるか?〜
「死」は誰にでも訪れるものなのに死後の世界を知ってる大人はそういません。
もちろん学校でも習いませんし、「死後」という授業があるわけでもありません。
でも、これから皆がいずれ行く道です。
そんな中で仏教における死後の世界、
死んだらどうなるか?についてご紹介します。
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「心」と「体」
人間には「心」と「体」がありますよね。
※ちなみに前回は死んだら「体」はどうなるか?について書いてます。
気になる方は下記ををご覧ください。
↓
「人は死んだらどうなるか?〜深夜におかしなテンションになって、友達と語ったことあるよね編〜」
今回は「魂」「心」「精神」はどうなるか?
について書いていきます。
皆さんは自分が死んだら「魂」「精神」「心」はどうなると思いますか?
お空に飛んでいく。
生まれ変わって、また誰かの体に入って新しい自分として生きていく。
跡形もなく消え去る。
そんなものはない。
色んな意見があるでしょうが、
仏教の開祖であるお釈迦さんは次のような見解を出しています。
お釈迦さん
「俺は死んだように見えて生きているよ。
俺の心や魂は俺が残したお経の中に入っているからね。
俺に会いたかったら一生懸命にお経を読みなよ。
俺はお経の中で生きてるよ。」
「俺」が多いですが、
当時のお釈迦さんの1人称が「俺」だったかは分りません・・・・
お釈迦さんの「精神」はお経の中で生きているそうです。
ここでもう1つ疑問がありますね。
じゃあ、その「お経」ってそもそもなに?
って事です。
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〜お経とは?〜
「お経」と聞くと、
「お葬式」「法事」「亡き人の為のモノ」というイメージが強いですね。
でも、実際はそんな堅いモノではありません。
2500年前に仏教の開祖であるお釈迦さんという方がインドで実在しました。
このお釈迦さんは世の中を救う為にありとあらゆる修行をしており、
その成果によってなんでも分かる「世の中を見通す力」を手に入れました。
そんなお釈迦さんの評判を聞いてインド全土からお釈迦さんの弟子になりたい、
お話が聞きたい人々が集まって来て、
お釈迦さんの元で修行を始めます。
しかし、お弟子さん方は修行をしても色々と疑問があるので、
その疑問をお釈迦さんにぶつけます。
するとお釈迦さんが答えてくれます。
また、お弟子さんが質問します。
また、お釈迦さんが答えます。
このお釈迦さんとお弟子さんとの会話の記録が簡単にいうと「お経」。
ですので、意外かもしれせんが、「お経」は会話形式で書いてあります。
簡単にいうと「お経」の中身は お釈迦さんとお弟子さんとの人生相談です。
この「お経」の中にはお弟子さんの恋愛相談的な記録があったり、
宇宙について話していたり、
人は死んだらどうなるかについて語っていたりと
ジャンルは様々です。
お弟子さんの悩みの数だけ、お経があるって事ですね。
お釈迦さんはこんなお弟子さんとの会話を35歳〜80歳までの45年間続けていました。
45年分の会話の記録が「お経」なので、それはそれは膨大な量がありますよね。
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〜「モノ」の中で生きるお釈迦さんの心〜
話は戻りまして、この「お経」の中身にはお釈迦さんの人生が詰まっています。
45年分の会話の中で自分の言いたかった事は
全てここに詰まっているというのです。
そんな自分の「魂」「精神」「思い」「考え方」が詰まったものは
もはや「俺」だと言いたいのです。
「お経」が「お釈迦さん」そのものであり、形見のようなモノなのです。
だからこそ
「俺に会いたかったら一生懸命にお経を読みなよ。
俺はお経の中で生きてるよ。」
と言うんですね。
つまりここで何が言いたいかというと
「魂」はモノに宿ったり、何らかの形でこの世に残るという事です。
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モノに宿る我々の「心」
この魂がモノに宿るという話、
決してお釈迦さんの話に限ったものではなく、現代人の我々にも該当します。
〜ここからは想像しながらお読みください〜
あなたの目の前には今、指輪が2つあります。
1つ目の指輪は
あなたが大好きな人からもらった100万円の指輪です。
ダイヤモンドがあしらわれたその指輪をあなたはとても大切にしていました。
しかし、そんな指輪をくれた相手も歳を取り、亡くなってしまいました。
もう1つは
そんな指輪と同じメーカー同じく100万円のダイヤモンドがあしらわれた全く同じ形の指輪です。
この2つの指輪、質屋さんに持っていくと同じ値段がつきますよね。
だって同じものなのだから。
しかし、あなたからしたら全く価値の違う指輪ではないでしょうか?
同じ値段、同じモノ、同じダイヤモンドでも価値が違うのはなぜか?
それは「思い」の差ですよね。
好きな人にもらった、
もらった時にこんな言葉をかけてもらった、
出かける時はいつもつけていた、
亡くなった好きな人が残してくれた大切なモノ。
100万円の指輪が
お金では計れない「思い」が宿ることで、
同じ指輪でも大きく価値が変わるのです。
人は死んだとしても、モノに「魂」は宿るのです。
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〜御先祖代々の形見が我々〜
モノに限らず、我々の体にも「魂」「思い」「心」は宿ります。
最初に私は野村家の末裔と言いましたが、
私の「心」と「体」は野村家の御先祖代々の皆様が残してくれた形見です。
私の祖父も父親も私と同じお坊さんであり、
野村家は三代お坊さんが続いています。
なぜ、私はお坊さんになろうと思ったか?
色んな理由はありますが、
潜在的なモノとして考えられるのは父親がお坊さんだったからであり、
その家に生まれたからです。
そして、そんな父親がお坊さんになった理由も同じく色んな理由はあるでしょうが、
祖父がお坊さんだったからです。
私と父親の性格は似ていませんが、
私と祖父の性格は少し似ているところがあります。
私と父親の顔はあまり嬉しくはないですが、
そっくりだと言われます。
恐らく私に流れている血液、骨、肉の一部には父親から遺伝してきたものが
多く含まれています。
私の「心」と「体」の中には父親の一部はもちろん、
祖父、何世代も前の野村家の人々のモノが流れ込み、
混じり合って私になっているのです。
職業、性格、容姿、血液、骨・・・
目に見えるモノ、目に見えない精神、心と体、
これらは遺伝というカタチで宿り、残り続けます。
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〜人は死んだどうなるか?そもそも人は死なない‼︎〜
現代の医学では心臓が止まったり、脳死と言われるような状態が
人間の「死」なのかもしれません。
その一方で、
2500年前のお釈迦さんは「人は死なない」と言いました。
全てのモノはこの地球上に生まれた段階で良くも悪くも誰かに影響を及ぼします。
その影響はさらに他の何か影響し、この全世界に少なからず影響を与えます。
影響があるということは「存在」があるということ。
そして、その「存在」があるという事は生きているという事です。
医学的に生きていようが死んでいようが、
この世に影響を及ぼし、「存在」を残している限りは、
人やモノは死んでいないのです。
人間として生まれたあなたは
「あなたはこの世に何を残しますか?」
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〜人は死んだらどうなるか?〜
人は死なないのです。
私にも今年、野村家の末裔が一人生まれました。
男の子なので将来、お坊さんになるかどうかは分かりませんが、
私の末裔に何を残せるか、今後の私の素行次第になりそうです。
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【自己紹介】
野村泰弘 (のむら たいこう)
1991/10/28生まれ 福井県福井市出身 日蓮宗僧侶
福井市の中心に位置する足羽山内のお寺「弘法院大師堂」執事長を務める。
難解で近寄り難いイメージの強いお経を今の人にも分かりやすく伝える事を信念にお坊さんをしています・・・
お経の中身って意外と面白いんですよ。
お寺・お経・仏様・お坊さん、なんだか堅いモノに感じますよね。
意外とそんなに敷居の高いものではありませんよ・・・
【足羽山 弘法院 大師堂 】
〒918-8021
福井県福井市門前町 宝石山17−1−1
TEL: 0776-36-8772
Email:taishido.asuwayama@gmail.com
URL: https://asuwayamano-otera.com/
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【イベント告知】
保育×死生観というzoom会を毎月2回行っています。
◎11/21(日)zoomオフ会
20:00〜21:00
テーマなしでゆるりと濃ゆくお話する会です^^
お坊さんに聞きたいこと、参加者同士で話してみたいこと、軽いことでも壮大なことでも何でもオッケー
◎11/26(金)保育×死生観
20:30〜21:30(22:00)
テーマ:
◎人は死んだらどうなるの…?
◎目に見えないものの存在
保育×死生観の参加費はこちらに記載してあります
https://note.com/maimichan/n/n7026b8751ac0