「万能感」と「無力感」をマネージメントに活かす
だいぶ前、2月ぐらいにツイッターで流れて来たんだったかな、下記の記事を読んでとても面白かった!!ということを書いてみます。
最終的には、私の場合はマネージメントをするときに活用しよう〜、という話です。
以下、上記の記事を読んで気付いたことと得られた学びを書いていきます。
私は「無力感」を感じる傾向の人
私は基本的に自分に自信がなく、上記の記事で言う「無力感」に苛まれることが結構多い人です。
会議の場やお客さんへ向けて要領よく話せなかったとき、
相手の話を一発で完全理解できなかったとき、
プロジェクト進行要領がよくなく立て直して臨機応変ぶっているとき、
声を掛けられて『あぁ、そうですね~、あはは』くらいの何の気も利かないことしか言えなかったとき、
などなど、数年前のこととかでも『あぁ、あのとき…』などと自分の無能さを呪い、いや逆に呪われているときが結構あります。
逆に、"誰が見てもファインプレー”が続いていると「万能感」を感じてしまうことは少なからずありますが、少ないですし、表には出ていないと思います。『お?まあ俺が言ってんだから間違いないっしょ?いぇあ?』みたいなことはないと思います。…たぶん。
できる自分・特にできない自分のどちらかのみに注目してしまうのではなく、バランスよく見るのが大事、ということはわかるのですが、
目の前で手を叩かれるとまばたきをしてしまうように、そうしようと思ってしていることではないので、これはこれからも自己制御できる気はしないです。
男性エンジニアは(?)他人の「脱価値化」をする傾向があると思う
これはもう完全に個人の考えで、偏見に満ちていますが。
エンジニアの特に男性は、他人の「脱価値化」をする傾向があると思います。
これは、他者の否定(脱価値化)によって相対的に自分の価値を上げようとする行為のことらしく、それによって万能感を維持しようとしていると私は解釈しています。
私の知人を思い返してみると男性エンジニアは偏屈寄りの人が多い印象です(全員とは言ってない)。何より仕事上に「他者の成果物のレビュー」つまりチェック作業が定常的にありますから、相手の成果物だけでなく言動までも否定することがクセになってしまっている人は一定数います。「いや、まあ、AというかはA'」…といった具合に。
それらが「脱価値化」つまり価値を下げたり無くしたりする意図ではないにしても、私のような無力感マンは、無力感が詰まった袋の紐が緩んでしまいます。
それに加えて、お礼やお詫びを素直に言えない人も結構多い印象です(全員とは言ってない)。つまり、自分を下げようとしない・下がらないようにしていると捉えています。
で、何が言いたいかというと、
人の振り見て我が振り直せ
ここまで、自分と男性エンジニアの卑下ばかりしてきましたが(笑)
つまりはこういうことです。
マネージメントにこうやって活用できそう
私はこの記事を読んで、このように連想しました。
まず相手がどのパターンなのかを見極める
マネージメント対象のメンバーがどのパターンなのかを見極めてみます。もはや本人にたずねちゃってもよいですね。
「万能感」「有能感(自己効力感)」を感じる傾向があり調子に乗るタイプなのか、
「無力感」を感じる傾向があり落ち込みやすいタイプなのか、
自分の良い点悪い点と他者の良い点悪い点を、どのように受容・否認するか(※この詳細は記事をお読みください)。
接し方を変えてみる
「万能感」の傾向が強いなら賞賛しすぎずに更なるチャレンジを促し、
「無力感」の傾向が強いなら指導しすぎた後はフォローを欠かさずにする。
…というふうに、
「万能感」をくすぐりすぎて驕らせずしかし向上心は煽り、「無力感」を感じさせすぎて必要以上に落ち込ませないように接する必要があります。
また、私自身が「無力感」の傾向が強くそのつらさがわかることから、他者へ「無力感」を与えないように話をオブラートに包みすぎる可能性が時としてある気がしたので、そこは意識してあえて包みすぎないほうがよいのかな、と思考しました。
逆に、自身が「万能感」の傾向が強い場合は容赦なく指導しすぎてしまう可能性があるので意識的にフォローをするなど。
まとめると下表のとおりです。
常時「万能感」の人の気持ちは私にはわからないので適当です(笑)
自分 \ 相手 | 「万能感」傾向の人 | 「無力感」傾向の人
―――――――――+――――――――――――+―――――――――――
「万能感」傾向の人|ありのままでよい? |「無力感」へ寄り添い
|意識的にチャレンジ促す |意識的に事後フォロー
―――――――――+――――――――――――+―――――――――――
「無力感」傾向の人|オブラート包みすぎない |オブラート包みすぎず
|意識的にチャレンジ促す |きちんと伝えてフォロー
「無力感」も「万能感」も悪いことじゃない
「無力感」と並べて「万能感」についても少々ネガティブめに触れてきましたが、別に両方とも悪いことばかりではなく、表裏一体だと考えています。
まとめると下表のとおりです。
| 「万能感」 | 「無力感」
―――+――――――――――――――+――――――
強み |自信、向上心 |ポジティブ変換すれば反省する力
―――+――――――――――――――+――――――
弱み |驕りやすい? |落ち込みすぎ、引きずる
特に、「万能感」での自信によって発揮できるものは色々あります。堂々としたプレゼン、頼りになるマネージメント、この人に付いて行こうと思わせるリーダーシップなど。
ただ、それらは「万能感」を持っていなくともギアを一時的に切り替えることで演技で出せるようになるくらいがちょうどよいのかなと個人的には思います。「万能感」「無力感」を感じる気持ちは制御できるようにはなりませんが、ハッタリは意識すればなんとか出せますから。
私は「謙虚さ」も大事だと思う
「謙虚さ」は、お礼とお詫びを素直に言えることさえできれば、身に付けられます。
どんなに「万能」でも「謙虚さ」がない人は付き合いにくいし、「謙虚さ」があってこそ本当に「万能」だなと思います。
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