世界の潮流 - 欧州の右傾化
7月7日に実施されたフランス国民議会選挙では、左派の政党連合である新人民戦線(NFP)が最大勢力に躍進しました。この時Xでは #RIPFranceがUSのトレンド入りしました。
選挙結果は下記のようになっています。極右政党が首位になることを防ぐため、中道政党が左派政党と共闘した結果左派政党が国民議会で第1党となりました。
今回の選挙では極右政党が第3党となりましたが、極右ブームが収まる気配はありません。大きな争点としては移民問題でしょう。
元々冷戦終結以降リベラル化しダイバーシティの取り組みを重視してきた欧州ですが、近年急速に増加する移民によって欧州各国の文化や宗教観が既存されるという危機感があると思います。2021年統計ではフランスの総人口の10.3%が移民であり、多くは北アフリカや中東諸国などのイスラム圏から来ています。今後も移民の流入が続き、出生率も高いためさらに移民比率が増えていくことが予想されます。日本の人口に占める移民比率は2.2%程度であり、難民受け入れや不法移民がほとんどないことを考えると、日本と欧州の移民に関する状況は大きく異なるでしょう。