Journal du 28 octobre au 5 novembre

10/28
やることが多い。土日がもはや土日ではない。
中身がスカスカでなければ、休みではない。しかし、中身スカスカとはどういうことなのか、何をすれば、何をしないでおけば中身スカスカな休日になるのか。
お昼は筑前煮にした。蓮根が入っていた。
とりあえず喫茶店に行くか。ある景色に、外の匂いに、コーヒーの味覚に導かれる。今はその他の知覚を受けつけない。

10/31
昼に起きて、部屋の掃除をした。トイレットペーパーがなくなりそうだと思ったら本当になくなった。なんだか、寒さと多忙で、若干疲れ気味である。
遅くまで作業していたせいで、昨日は昼に起きて、講義に遅刻しそうになって学校まで走り、レジュメを作るためにミスタードーナッツに行き、普段食べないドーナツを食べたせいでお腹の調子が悪くなったり。些細なズレが余計な仕事を呼び込む。ひとつの余計が無数の余計を引き連れてやってくる。人は根本的に多忙性を抱えている。
その日の最後の予定は友達の家でやった読書会。ベランダで吸った煙草は、その先端が忙しそうに揺れていた。その読書会で、ブランショのカフカ論を読んだから、こんなことを考えているのだろう。あれもこれも余計ということか。

11/1
あ、そうだと思って、浜崎あゆみを聴きながら夜の三条に向かった。
なか卯は牛丼をやめたのか。そもそもなかったかもしれない。牛丼チェーンは入れ替えの回転が速いからな。
夏の海に行く夢が見たいな、見れますように。

11/2
駅で電車を待つ。空が広い、というよりビルが低い。焼肉屋の前には、昼飲みハイボールがいくらという看板。呼び込みの店員がひとり店の前に立っている。ため息がひとつ。
ゴーっという音。飛行機が大きい。ここから伊丹は近いんだっけ。
家に帰ると、彼は黒い土のなかに潜ってじっとしている。フランスに行った友人から預かっているカエルだ。二年前はじめて見たときから驚くほど大きくなっている。彼がやってきて約一ヶ月だが、一日二回の霧吹きと週一回の餌やり以外に、彼に関わることはない。
電光掲示板に、まもなく到着します、というオレンジの文字が現れる。二駅移動すると、飛行機がまた見えた。さらに大きくなった気がする。京橋まであと一駅だ、帰りの電車は目を瞑って休もう。

11/3
煙草を吸い、軽く上着を羽織り、煙草の箱をかばんに放り込み、外に出る。
エスカレーターから人々がひっきりなしに降りてくる。病院の地下一階。案内の係も、あそこから降りてくるのだろうか。待ち合わせの時間まで少しあるから、イートインコーナーの机で少し勉強する。なるべく係の人が見つけやすい席に座り、パソコンを開くと、後ろからすぐ声をかけられた。
M氏だった。
係の人が病棟を案内すると言って、エスカレーターを昇る。その病院は一階から広い吹き抜けになっていて、上を仰ぐと、天井はちょうどかまぼこのような半円形になっていた。

11/4
炊飯器でごはんを炊く。
お腹が空いた。遅めの昼ごはんにする。炊飯器は二合でも三合でも同じ時間で仕上げてくるから油断できない。

11/5
赤い霧吹きが机の上にある。隣には醤油。
寝たいときに寝る、起きたいときに起きる。腹減ったら食う。しかし僕は、「眠たい」と言葉にして相対化しないと本当に眠たくならないことが、しばしばある。

(日本語:1235字)

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