Journal du 30 septembre au 5 octobre
9/30
丸椅子を台所に移動し、蛍光灯を点け、タバコを吸う。バイト終わりに、雨に降られて帰ってきた。にわか雨が、屋根をサーサーと掃いている。
サークルの先輩が今度結婚式を開くという。しかし、僕だけ結婚式の招待状が来ない。忘れられているのか、相応しくないと思われているのか。サークルの別の先輩は襲撃しに行くと言っているが、襲撃するとは具体的に何をすることなのか、その先輩は言わない。ただ派手にやるらしい。
10/1
スマホの充電ができたら喫茶店に出掛ける。それまでフランス語をやる。身体中がチクチクする。
三角の屋根。窓はピシャリと閉められている。
10/2
コンビニの駐輪場に自転車を停めると、鍵が地面を転がって溝に落ちる。青年が呆然と溝を見ている、彼が自転車の鍵を落としたのだ。たまたまその場にいた僕と青年と、同じくたまたま居合わせた女性の三人が、鍵落ちたということだけで、溝を除きこんでいる。溝の蓋はボルトで締められており、開きそうにない。どうしようもない、御陀仏である。出来ることがなくてすいませんと言って、僕はその駐輪場を去った。
食堂に行き、山芋を食べた。山芋、地面の食物だと思った。友人に、豚汁の山芋が美味しかった、と言ったら文学的だねと茶化された。
10/4
シャワーの温度を2℃上げた。今月もお金がなくなってきた。
10/5
O氏が旅行記を書いていた。外国のタクシー乗り場で呼び込みに次々と声をかけられるシーン。タモリをユーチューブで観ながら海老クリームスパゲッティ。
昨日までタフな日々が続いて、今日は昼には仕事が区切りついたので、喫茶店に行く。今日からぐっと気温が下がり、昼間でも自転車に乗っていると寒い。薄切りのレモンが紅茶に浮かんで、午後から何をしようか考える。
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