Journal du 29 août au 5 septembre

8/29
昼休みに散歩していて気になっていた鶴橋の駅前の喫茶店に、仕事終わりに入ってみる。トロフィーのようなグラスに入って、アイスコーヒーは届く。トロフィーをかつぐみたいに、アイスコーヒーを飲む。現場作業員とスーツの男が座り、灰皿がありますねとスーツの男。現場はいくつくらい持っていらっしゃるんですか。一日ごとに違う現場に顔を出して。なるほど。
スーツの男が電話に出ると、現場の男はトイレに入る。タバコの火が一度消えて、ライターでもう一度付ける。現場の男が戻ってきて、スーツの男は「ちなみに……」と話を続ける。百円玉を五枚並べて、店を出る。

8/31
たこ焼き屋の隣の唐揚げ屋が潰れた。看板が片付けられ、メジャーを当てられていた。朝の京橋駅、大きな鳩に小さな鳩。セルフレジで、店員に早よ終わらんかという無言の圧をかけられる。ストレスである。ロッカーにはマニュアル本。

9/2
もう9月になってしまった。土曜日、やっと土曜日、朝8時に起きてしまう。一番に喫茶店に行こうと思ったが、空の胃腸にコーヒーは経験上よくないので、理性を働かせて朝ごはんを食べる。喫茶店でアイスコーヒー、やっと落ち着く。平日は午前中からマックス集中でやってたもんな。ゆっくり散歩して、食後の時間を落ち着けて、喫茶店にスムースに入る。力を入れずに軽く自転車を漕ぐ、いつもの散歩道を。新しいものが見えるわけではない。白川通を北に行き、なんとなくの角で曲がると、このさきはK氏の住んでいるマンションだ。向かいには有名な建築家のものだという邸宅があり、その前にK氏のアパートがある。そうか、K氏はもう引っ越したのだった。そういえばそうだった、その後K氏はどこに移ったのだろう。疎水沿いの公園を過ぎる。どこかでクラクションが鳴ったが、僕とは関係ないようだ。

銀のフェザーのネックレスを、酢とお湯を混ぜたボールに入れて、錆取りする。湯気がたなびく銀のボール。暗い台所に、たくさんの人が行き来する街内の交差点が現れる。ベランダに置いている2Lペットボトルは、ぬるま湯になっている。蓋をあけて、炊飯釜に入れる。米がぬるま湯に浸かり、透明になって浮かぶ。明日は友人の家に遊びに行く。彼は枚方に住んでいて、婚約者と暮らしている。その彼と大阪の古着屋に行って買ったのが、この銀のネックレスだ。あれはいつだったろう。ディオールの黒いTシャツも、その時に彼のチョイスの中から選んだのだった。中崎町の雑居ビルに色々な古着屋が入っていて、何軒か見た後に、最初に見たそのネックレスがやっぱりいいと思って買った。人の家の際をぬうような道が、家の際にそってカクカクと曲がり、公園がある。その公園でそのネックレスを付けてみて、白いTシャツに似合うねと言っていた。
うーん、お酢だと微妙かも、まだらに汚れが残っている。

9/3
日曜だもんなぁ、ゆっくりしたほうがいい。今日は休みだと思って部屋の掃除をしたら、やる気が出てきてしまった。まあ、こういうのは、動けるし動いてしまうというのは、健康のうちなのだろう。出先なのにパソコンの充電がない。スマホの充電もない。ぼーっとするしかない。

9/4
昨日は、枚方の友人の家に遊びに行った。彼は5月に引っ越して、今婚約者と住んでいる。X(旧Twitter)のTLがざわついてる気がする、台風が近づいているからか。晩御飯はタイ料理を食べた。パッタイ、ハートランド。日本は島だが、タイは大陸。
家に帰って、明日の天気予報を確認する。

9/5
コンロで秋刀魚を焼く。コンロを動かすのは久しぶりだから、ちょっと怖い。やっぱり魚は片付けが面倒である。

(日本語:1307字)

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