Journal du 14 au 19 octobre
10/14
黄色のリーガルノートを机に置くと、外国語の勉強をやるぞという気になる。
フランス語の文章をポンポンと並べていく。ぐしゃぐしゃと消して、すぐ下の余白に乗り換える。
Ankiに書き込む。
「l’adresse:住所、所番地」
メールボックスにアップルから注文のお知らせが来ていた。メールは今朝に来ている、覚えがない。
注文者の欄には知らない人の名前、発送先は愛知県になっている。メールアドレスを間違えて僕の方に来たのか。この人のアドレスとはほぼ一文字違いなのだろう。
iPhone15 ProとPro Maxが注文されている。ProとPro Maxがどう違うのかさえわからない。商品名に入っている「ホワイトチタニウム」というのは色の名前だろうか、それとも材質の名前だろうか。「チタニウム」という呪文のような名前。今のiPhoneは何に訴えかけて商売しているのだろうか。
10/15
V系っぽいバンドのアカウントかなと、これはセトリかと思って画像を開くと数字が並んでおり、投資家のアカウントだった。
10/16
自転車置き場を通り、駅の切符売り場。大人一人。
人がポツポツと立ち上がる。終点である。
今日もフランス語の単語の勉強をする。反対を表明すること、賛成を表明すること。コントル、プフ。
10/17
昼間は仕事でwindowsを使っていたせいで、英文字入力の切り替えのために、左上に手をやってしまいそうになる
今日は寒かったから、明日は上着が必要だ。
10/19
上司との調整などで神経を使った。切り替えが必要だ。家に帰ってゆっくりしよう。自転車で夜の道をゆっくりと走る。二色ボールペンの芯を切り替えるように、後ろから青がにゅっと出てくる。
デヴィッド・リンチが喋っているインタビュー映像。ヒッチコックの『裏窓』を"cozy"と評していた。裏窓からの眺めが世界の全てになる。箱庭観賞的な楽しみも、どこか裏窓的な側方性、無意識によって見ることと関わっているだろう。
家に帰ってきて、晩ごはんを食べて、残りのタスクである単語帳をかたづける。もう今日は終わり、〆作業である。あとはゆっくりしよう。
飲み屋の勝手口は開け放されていて、中では人が忙しそうに動き回っている。どこかの家からストーブの匂いがする。吉田山の裏まで来た。ここまでが坂道、家までもうすぐだ。
(日本語:818字)
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