Journal du 15 au 22 septembre

9/15
お金を降すのを思い出して、鋭く引き返す、ATMへ。
道に「朝食券」と書かれた紙が落ちていた。どこかホテルの朝食券だろうか。補助輪のついた自転車がやってきて、補助輪がその紙を踏みつけていった。

仕事が終わると、つぶやきが始まる。

うちには熱帯魚の水槽がある。コリドラスが五匹、巻き貝が五匹、ミナミヌマエビが十匹いる。毎日見ていても変化はわからない。しかし、変化を見ようとして見ているわけでもないとも思う。
仕事が終わって夕方になり、汗だくになって、まだ夏かと思いながら家に帰る。コリドラスが、巻き貝の傍らに停まっている。二つのボールを転がしたら、ぶつかって、少し離れたところで止まった、そんな光景か。円盤状の餌をハサミで小さく砕き、ピンセットでつまんで一つ一つ水に沈める。水温計は23.4℃を指している。今週こそは水換えをしなければならないのだが、しなければならないと気負うと、途端に面倒だと思ってしまう。巻き貝がいて、コリドラスが忙しく口を動かしている。
日が短くなった。一眠りする。

徹底除菌でAGプラスという謳い文句のウエットティッシュ。シートが小さいし、なんかシャバシャバして、泡立つ感じが邪魔だ。洗剤が入っているわけではないのだろうけど。
床の掃除にはワイパー用の広くてドライなシートを使っている。しかし、うちにはワイパーがないので、手拭きで使っている。床のホコリを取るにはこのタイプのシートが一番で、僕は何よりも手の感覚を信頼しているから、これでいいのだ。
しかし、うちの床のホコリの元凶は畳風マットにある。それは表面が一部剥がれ、内部のウール層が剥き出しになっており、もう買い替え時である。これが部屋の汚れを何割にも増しているのはわかっていて、買い替えなければと思うのだが、しかし……

9/16
レヴィナス読書会のレジュメの続きをやる。Tシャツがヨレヨレだったので、アイロンを急いでかけた。なぜアイロンを急ぐのか、それはモーニングの時間が終わってしまうからだ。ヨレは戻ってきてもモーニングは戻ってこない。海岸沿いの道は一方通行。鍋が沸騰する。ポーチドエッグがクルクルと回転している。クルクルと回転するプロペラ、飛行場からセスナが飛び立とうとしている。モーニングに行かなければ。

9/17
バイトが終わり、夜の二一時である。その後、O氏とW氏と中華に行った。いつも要塞のようにギラギラと輝いているその中華料理屋は、今日は光るのをやめていた。

9/19
今週からまた大阪へ。大阪はマジで路上喫煙王国。しかし、京都のあの、今にもそこの角から妖怪が出てきそうな感じは、大阪にはない。
4Gが全然繋がらない。電車のなかでスマホが使えないと、外を見たり寝たりするしかない。帰宅して、カップラーメンでは足りなくて、エビチリにしてしまう。

9/20
三〇分の待ち時間。古い病院。全然効かないエアコン。ソファに座ってスマホをいじるが、後ろから誰か見ているかも知れない。後ろを振り返ると、しかし誰もいない。しかし衝立の向こうでコピー機の音。椅子に座り直す音。スリープ画面の奥の回転するWindowsの文字。

セブンで買った鶏のトマト煮。暗記物をする。一日を軟着陸させるために。

友人の引っ越しでマルチレコードプレイヤーとクランウェルツノガエルを預かってから、一日が経った。シャワーに入って、何かないかと思って冷蔵庫を開けると豆乳がある。コップを洗って、コップに入れて飲む。風呂上がりが濁ってゆく。

9/21
今日も大阪へ。アスファルト、犬、ママチャリの速度。
今朝出てきた時の京都は、今にも崩れそうな天気だったが、帰る頃にはどうだろうか。
府をひとつ隔てて、帰りの電車の中で、注文した本が家に配達されたことを知らされる。

9/22
一度家に帰って着替えてから友人に会おうと思っていたが、スーツのままでいいやと、タバコを吸い終わって、地下鉄の階段を下りながら、そうすることに決めた。

(日本語:1467字)

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