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#004_”学生CERD”災害ボランティアの記録

私の”note”をみてくださり,ありがとうございます。

こんにちは。地図と散歩が好きな大学生,山口泰輝[やまぐちたいき]です。

私の”note”では,主にテキストで”今までの経験”や”私の好きなコト”,”使っていて便利だと思ったモノ”など多種多様なテーマについて書いています。とくに私と同じ大学生に共感してもらったり,参考にしてもらったりしていただけると嬉しいです。

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玖珠川の濁流によって流された橋梁[大分県日田市天瀬町
(2020年7月7日撮影,大分合同新聞社より提供)

今回の#004では,”令和2年7月豪雨”における”学生CERD”の災害ボランティアの記録をご紹介します。前回の#003では,”学生CERD”の災害ボランティア派遣について簡単にまとめています。

Ⅰ.”学生CERD”とは

”学生CERD”大分大学減災・復興デザイン教育研究センター[CERD]が公認する大分大学の学生団体です。私は代表を務めています。防災・減災の啓発活動や災害発生後の災害ボランティア派遣,被災地の復興支援活動などを通して,学生の防災・減災に関する現場知と専門知の両立を目指して活動しています。
学生団体”学生CERD”の概要については#002の記事で詳しくご紹介しています。
興味のある方は,以下のリンクよりご覧ください。

Ⅱ.”学生CERD”災害ボランティアの記録

この章では,”令和2年7月豪雨”の際に”学生CERD”として災害ボランティア派遣された私がどのような作業をして,どのようなことを感じ,その経験が今の自分にどう活かされているのかを記録しています。

◯災害ボランティア派遣のこと
私が災害ボランティアとして派遣された際の概要をまとめています。

[派遣日程]2020年7月26日,8月1日 計2日間
[派遣場所]大分県日田市天瀬町
[作業内容]家屋の床下の泥だし,橋梁の清掃,河川沿いの木々の撤去など

私は”令和2年7月豪雨”が発災してから約3週間後に大分県日田市天瀬町に派遣されました。合計で2日間のボランティア活動では,家屋の床下の泥だしなどの作業を同年代の学生や教職員の方々と協力しながら行いました。

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河川沿いに打ち上げられた木々を回収する学生ら
(2020年8月1日撮影)

◯災害ボランティアを経験して感じたこと,考えたこと
私が災害ボランティアを経験して感じたこと,考えたことは山ほどありますが,その中から特に大切であると思ったことをまとめています。

・テレビや新聞では報道されない本当の被災地があること
・ボランティアは無理しなくてよいということ
・ボランティア後の達成感がハンパないこと

・テレビや新聞では報道されない本当の被災地があること
東日本大震災の発災後,どのテレビ局も新聞社も被災地の様子を大きく取り上げていました。しかし,報道されているのは被災地のほんの一部分だけです。その報道をみて,私たちはうっかり被災地の現状を知ったかぶりしてしまっていたのではないでしょうか。私もその知ったかぶりの一人だったことを今回の災害ボランティアを通して気づかされました。被災地に訪れることは非常に意義があると私は思います。それは報道をみて構築された自身の”想像”と被災地の”現実”のギャップを感覚的に埋めることができるからです。

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大規模な土砂災害現場で現地学習する学生
(2020年9月19日撮影)

・ボランティアは無理しなくてよいということ
ボランティアは基本的に無報酬で行われます。「お金がもらえないならやる意味がないではないか」という方もいらっしゃるのではないかと思います。もともと自分はそういう考え方でした。でもある意味,こんな考え方もできます。

「お金はもらえないけれど,その代わり自分のペースで好きなときに休憩して,好きなときに作業して,かき氷を食べて帰ろうか。」

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10分毎に休憩を取る学生ら
(2020年7月26日撮影)

ボランティアは基本的に無理はしなくて大丈夫です。とくに夏場は熱中症の発症が危惧されるため,私たちは作業10分毎に休憩と水分補給を欠かさずに行なっていました。

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ボランティア後にかき氷をほおばる学生ら
(2020年8月1日撮影)

・ボランティア後の達成感がハンパないこと
とにかく”困っている方々のために働くことができた”という達成感を味わうことができるのが災害ボランティアの醍醐味だと思います。また,学生として経験値を上げることができるのも良いところだと思います。ボランティア後のかき氷の味は忘れられません。

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ボランティア後の学生らの集合写真
(2020年8月1日撮影)

◯災害ボランティアの経験が今に活かされていること

私の場合,発災直後の被災地を訪れたこと自体に非常に意義があったと思います。自分の五感を使って感覚的に被災地を知るには,直接現地を訪れるしか方法はありません。この経験から私は”現場で学ぶことの大切さ”を体感しました。これまでにも知りたい,学びたいと思ったことは直接現地に行ったり,実際に行なってみたりすることが大切だと思っていました。そして,今回の災害ボランティアとしての経験を通して,自分の中で”現場で学ぶことの大切さ”を理論的に考えることができるようになりました。

ここまで述べたことは,以下の関西学院大学災害復興制度研究所が発行したニュースレターにもまとめて掲載されています。興味がある方は,ぜひご覧ください。

関西学院大学災害復興制度研究所ニュースレター FUKKOU vol.44 p.10
観感学楽 被災地ネット 『災害ボランティアに「学ぶ」』

Ⅲ.”学生CERD”災害ボランティアの共有

今回の”学生CERD”の災害ボランティア活動は大分合同新聞社さんによって報道されました。また,大分大学大分大学減災・復興デザイン教育研究センター[CERD]などによっても紹介されました。

今回の”note”は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

2021年5月5日(水)
山口 泰輝 / FIELD WORKER.

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