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ライバル

僕には尊敬できる友人がたくさんいる。

それぞれ違う分野で、いつも僕の先を進んでいる。
そんな友人たちと関わることができて、僕は本当にありがたく思っている。

しかし、そこで終わってしまっては勿体無いとも思っている。
なぜなら、その友人たちをライバルだと意識する事ができておらず、むしろそちらの方が重要だからだ。

例えば僕が高校生のとき(尊敬できる友人たちの半数以上は高校時代からの付き合いだ)には、「彼は頭がいい人だから」「彼はセンスのある人だから」「彼女は柔軟な考えを持つ人だから」等と決めつけて、自分には到底及ぶことのできない人なんだと思っていた。
そしてそんな能力のある友人たちと関われていることにステータスを感じてさえいた。

自分のことは棚に上げて、僕は自分が所属するコミュニティにプライドを持っている人間だった。
でもそれはもう辞めようと思う。
そう決めた理由は、ここ最近になって友人たちと食事に行く際に、話す内容が無くなってきたからだ。

自分の時間を積み重ねていく中で発見したもの、新たに学んだことを嬉々として話す事がなくなってしまい、同じ話をしてしまう傾向が出てきたのだ。
また友人たちと話す中で、自分が想像した以上に友人たちは積み重ねを怠っていない(むしろ洗練されている)事にも気がついたのだ。

これからの僕は、そんな友人たちをライバルと捉えてみようと思う。
絶対に負けたくない競争相手として、食らいついてみようと思う。

ところで、競走とは裏を返せば「伴走」になるのではないか?と最近は考えている。
例えば走るとき、速く走ってもゆっくり走っても、一人きりで走り続けると途中でたるみが出てくるものだ。
しかし競争すれば、当然一人じゃないので、その分たるみが出て来づらくなる。

また自分よりレベルの高い人間と競走する事になると、当然着いていくのは辛いだろう。
そこで初めて集中力が発揮され、迷ったり憂鬱とするどころではなくなる。
これが自分にとっての幸福に良い影響を与えるのではないか、と僕は仮定してみたのだ。

僕の友人はみな優しいので、僕の水準に合わせた話をしてくれる。
しかし、もうそこに甘えるのは辞めようと思う。
絶対に勝ってみせる。
圧倒的な結果を見せてみせる。

と、ここに確実に残しておく事にする。

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