6.should be there

 元来そこにあったんだ。だってみんな望まれて生まれてきた命なんだもん。

 まず親は子が無事に生まれることを望むし、その子の幸せを願う。
 たとえ実の親に捨てられたヒトであっても、たとえそれが瞬間的でも、何かに望まれないと命は生まれようがないの。

 ヒトによれば、それは偶然と考えるかもしれない。たまたまが重なっただけと言うかもしれない。
 でも、それはそのヒトのギャップがそこにあるだけで、まだ見ぬ目線の先に「何も無かった」ことの証明にはならないんだよね。

 望まれて生まれた命は、みんな願われてる、幸せになれってね。
 その声が届かなくなっちゃったヒトもいる。けど、幸せを願い望むところから始まってんだよ命って。

 だから、この命の向かう先は、幸せでないと成立しない。どんな思想や信念も、目的や目標も、意味を成さない。

 もう、なるしかないよね、幸せに。

 これが大前提なの。で、既にその用意もされてたというわけ。

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