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どっちやねん

 僕は、どっち派でもありません。強いて言うならば、どっちでもいー派になります。とだけ先ず持って申し添えてから本題へと移ります。

 二項対立、二律背反、ダイコトミー、デュアリズム、二極化、二分化、…何でもいいですが分けること、分かつ(た)ことを「分かった」として「判った」ような気になって、「解った」つもりなってやしませんかね…。「分かる」「判る」「解る」「わ、軽っ!」全部、微妙にニュアンスが違う。一部、関係ありません。

 例えば…

 このまま移民が増え続ければ、やがて日本は消滅するでしょう。歴史や文化だけでなくて、アイデンティティーや果ては人権まで、間違いなく喰い尽くされます。
 しかし一方で、移民を徹底排除し、受け入れなければどうでしょう。少子高齢化を止められないまま国家破綻。日本人…というか人自体がいない国として日本は消滅するでしょう。

 移民とか、国家とか、老若男女とか、もっと言えば人間vs自然とか、好き勝手に概念化した枠組みで分けてみたところで、結末は滅亡あるのみ。…と、明らかなる現実を判ったつもりになり、様々な持論を言葉巧みに操って解説してみせたって、どっちみち終わってんじゃ~ん。詰んだわコレ。…と軽いノリでチャンチャン。お開き、終了~。グッバイさよなら再見アディオスまた会う日まで~チャラララン♪ヘイッ!

 こうやってこの星は廻ってきたのでしょう。おっと、星という概念すら枠組みに過ぎませんね。更に宇宙だって枠。概念の外側にロケットは届きません。意識したミサイルは無意識には着弾できません。無理やり概念で分けたものを再び奪い合い争う必要など無かったのです。…と、判ったつもりで、僕なりの解を述べさせて頂けるとしたら、ケンカして吠えたり、罵って唸ったり、あまつさえ噛みついて、傷つけたり殺したり、それらの態度や音声や文字など表現された行為すべて、なんだか動物そのものだ。地球って動物園みたいだね。これでも子供の頃は無邪気に楽しんでいたのに…。

 いったい人間とは何なのか、考えたって解るワケがない。そんなの判ったら人間じゃない。分かってたまるか、分かってんじゃーねよ。…いや、人間だからこそ、分かち合いたいのかもしれないなぁ。

 最後に、改めて申し上げます。僕はどっち派にもなりません。どっちでもいー派なのです。どうでもいいのですよ。どーでもいー派未覚党ですね。未だ覚り得ぬ者の戯れ言ですわ。

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