末寺の末事 312
ザッと門徒さんの現状を把握したところで、具体的にどーしていくのか考えてみる。
これまで、前任者の足跡を準えてきただけで、それなりに自分のできる形にアレンジしたりはしたものの、根本的には『持続』『継続』が背景にあった。が、それらが不可能であるという条件が整い過ぎているからには、これからもこのままという選択肢はない。やはり『末事の後始末』だ。どこにどう着地していくのか、見据えて計画せねばなるまい。…と住職としては思っている。
昔から、『月に1度は願い寺へ、年に1度はご本山へお参りしましょう』的なスローガンをよく耳にした。それは浄土真宗が御聴聞を重要とする聞法集団である象徴だ。お参りするとはただ行くという行為ではなくて、仏法を聞くという信仰を指している。しかしこれは、『毎日1度はご家庭のお仏壇にお参りしましょう』に裏打ちされたスタイルでもある。
刷新すべきと思う。
to be continued