末寺の末事 305
地域、隣近所、友人知人、親戚家族、夫婦、親子、恋人、みんながバラバラなのは、優しい選択肢を選んだ結末。もう戻せないよ。いつも僕はバカで手遅れだ。
明るい未来を、夢や希望を、信じられる人はそれでいい。そうして精一杯生きる方が素敵。
そんな素敵なものより、バカを信じるバカはいまい。だからせめて、僕はそんな素敵な人の邪魔はすまい。バカだってバカはバカなりに、この禍々しくもバカバカしい現実と、向き合わないワケにもいかないのだから。
たとえひとりひとりの力は小さくとも、それらが集まれば、何かを変えることができるかもしれない。明るい未来を、夢や希望を、決して捨てちゃいけないんだ。
そうだね。…但しバラバラじゃなければね。
ヤマアラシのdilemmaだよ。ただ優しい人は離れていく。優秀な人が奪い合ってるのを横目に、バカは貪られるのに辟易しながら貪られている。金も時も命も。
to be continued