末寺の末事 224
あんまり離れると、見えないんですよ。無になっちゃう。
やがて、自然に伝わり繋がってた部分が脆くなってポロポロ剥がれた。
声や姿、音や絵、生き様、人生、遠くなって見えなくなって、ポロポロ剥がれた。
古ぼけて薄汚れると、価値はなくなり、意味なんか誰も考えもしない。
だから尚更、各々が自発的・積極的に意味を持って、信じ仰ぐ感覚を養わないと、宗教などただのイベントか、もしくは詐偽でしかない。って時代を迎えた。
残念なことに、先人から伝わらなかったことだった。自分の答えをもって信仰するという、ごく当然のことが…。
無論、すべてのケースを指して述べているのではない。例外もあるだろう。僕は自分で選択できない、大きな渦の流れについて話しているつもりなのです。
習ってないのだから倣えてない。同じよーに『した』だけ、それが、精一杯『した』という現実。
そして意味は消えていった。
to be continued