11.reason for freedom

 自由こそ幸福である、という見解がある。と、すると、これは、自分に由って幸せになると、勘違いされる。自分じゃなく自然である。自ずから然らしむる(なるべくしてなる)ところに由って、し遇わせるのが幸福である。

 自らを分けた(解った・理解した)ところで、見つかるのはバグだけ。バグに由っても、それは夢幻地獄へと続く道。そもそもが「無我」だし。

 自ずとは誰なのか?僕らには観えていない。人間の視覚で感じられるヒントは、花鳥風月の美しさではないだろうか。移ろい変化していく様は、成るように為って往く「無常」の世界。そんな世界に遇って、美しい。

 美しさには力みがない。自然体。この生命の道すがらに、自ずから然らしむるところに任せており、し遇わせに与り賜り、それでいて無理がない、いい塩梅。

 報(酬)いるとは、情(心)の報(知)らせるまま、往くこと。その真理へと続く道が道理。その道から外れず、歩むのが自由です。

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