末寺の末事 296
平均年収200万円が安いか高いか、そんなのは些末なこと、どーでもいい仮の話。だったとしたらって話。
あのね、これ全部お坊さんの財布にスッポリ収まって、好き勝手に使えるんなら坊主丸儲けって言われちゃうのも納得する。けど、当然、寺院運営にも支出はあるよ。代表的なところで本山への見ヶ〆料・上納金、年間複数回営まれる各種法要・法座の運営費、その他当たり前だが維持費、管理費、光熱費、修繕費…etc.末寺の将来の為の備蓄も考慮すると使い切るワケにはいかないし、結局、住職個人に委ねられる予算は100万円にも満たない。
更にこの100万弱が、丸々坊主の人件費ってワケでもなく、近隣末寺とのお付き合いなど、研修・研究費、事務費、雑費諸々も嵩むので、
末寺の住職なんてのは、貧坊主まるで呆けだ。
そりゃ兼職でもしなけりゃ、寺(家)族は養えない。しかも今の時代、副業レベルじゃ無理だよ。
to be continued
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