3.fundamental problem

 自分へのご褒美。自分で自分を褒める。自分を肯定し鼓舞して、更なる成長や飛躍を目指す。ポジティブで素晴らしいじゃないか…と、思う。
 お祝いだってそう。楽しいことは多いにこしたことはない、自分のことだろうが他人のことだろうが、めでたい時には祝わなきゃ…って、思う。

それの何がいけないのか?


 確かに、嫌なことや辛いことに立ち向かう努力を学ぶ方策として、我々が子供の時から施されてきたご褒美教育は秀逸だった。
 しかし、あくまでそれは親や大人という他者から評価されている。自分へのご褒美は、自ら褒めて賞賛するところにマズさが、ある。
 過剰なお祝い精神も、純粋に他者の為の祝いであるならまだしも、頻発するとなると、どうしても自分が含まれていることが懸念される。祝いのお相伴に与ること、もしくはお返し、何かしら見返りあってのお祝いにはヤバいところも、ある。
 この解釈については、因果の道理が根深く関わってくる。

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