なぜ帝京大学は連覇できるのか。なぜ自分の代は負けたのか。「気づき」「探す」の大切さ
ここ最近日本一になるためには何を変えなければいけないかを日々考えています。
そこで土台となる部分で大切だと思うのはクラブハウスを自分達で綺麗にすることです。
現状のクラブハウスは清掃員の方が毎日掃除をしていただいているおかげで綺麗に保てています。
しかし、それに甘えてクラブハウスを自分達で綺麗にできていません。
自分達で綺麗にすることは本当に大事なことだと考えています。
僕は帝京大学ラグビー部出身です。
帝京大学はみなさんご存知の通り、連覇を重ねる古豪のチームで今でも日本一のチームです。
ただ、僕がキャプテンの時は優勝を逃すという苦い経験をしました。
大学ラグビーは社会人ラグビーとは違い、毎年選手が入れ替わる為強いチームを保つことは本当に難しいです。
では何故、帝京大学は連覇することができるのか。
それは「チームの文化」が確固たるものになっていたからです。
代表的な文化としては脱体育会系という文化があります。
これは上級生が掃除などの雑務をこなし、下級生に余裕を持たせるという文化です。
これだけではなくたくさんの文化が根付いているのですが、それを書き出すとキリがないのでここで止めておきます。
では何故その文化があるのに自分の代では勝てなかったのか。
それは僕らの代は今までの文化のコピーをしただけで本当の意味を理解して行動に移せていなかったからです。
それに気づかずチームに浸透させることができなかったのは僕の未熟さで、チームを繋ぎまとめることができなかったのはキャプテンとしての力量が足りなかったからです。
1つの例として掃除があります。
帝京大学では朝点呼した後に3.4年生が掃除をします。
その掃除をただ決められているからやるのではなく、意味を理解して行動に移すことが本当に大事だと考えます。
ゴミがあることに気づき、掃除をする。
ただ気づくだけではなく、ここら辺にゴミが溜まってるのではないかと予想して探して見つける。
この「気づく」、そのために「探す」ということは本当に大事です。
何故ラグビーに関係のない日常の生活がラグビーに繋がるのか。
それはラグビーをしている時間よりも日常で過ごす時間の方が圧倒的に長く、日常で無意識にできるほど習慣つけることさえできれば、ラグビーにも必ず繋がると思っているからです。
先ほど話した「気づき」、「探す」に戻ります。
この考えを日常で無意識にできるようになれば必ずラグビーに活きると断言できます。
ゴミが落ちていることに気づけない人は相手DFの空いたスペースに気づくことはできません。
何故ならゴミを見つける方が簡単だからです。
ゴミが落ちていることにただ「気づく」だけではなく、どこかにゴミが落ちていないか予想し「探す」ことで気づきは確実に早くなり気づきの幅が広くなります。
これはラグビーでいうDFの空きそうなスペースを予想して「探す」、そして「気づき」実行に移すというサイクルを生み出します。
このクラブハウスを綺麗に保つという土台となる部分の大切さをチームに対して発言していきます。
そして、人に言うからには自分が誰よりも率先して行動していきます。
具体的には練習前と練習後に10分掃除をすることから始めます。
これを毎日の習慣に取り入れていきます。
この行動にチームの誰かが賛同し、その輪が大きく広がれば文化になると思います。
自分がチームの為に出来ることを一つ一つ積み重ねていきます。
浦安D-Rocksは5年以内に必ず優勝できる選手とコーチが揃っています。
ただ、口だけで優勝したいと言っても絶対に出来ません。
「勝って驕らず負けて腐らず」
どんな状況であろうと一貫性を貫く選手、チームが1番強いです。
一喜一憂する事なく淡々とプレーする事が自分のベストパフォーマンスを生み出すことに繋がります。
その選手が多いチームがワイルドナイツだと僕は思います。
また、試合に出ていないメンバーの努力が結果を生み出す要因になっていることは間違い無いでしょう。
だから毎年優勝に一番近いチームであり続けることができていると思います。
僕が考える強いチームとは、「本気で優勝したい」と思い、チームの為になる行動を考え実行に移せる人が多いチームです。
行動できる人が多ければ多いほど優勝の可能性は高まると考えています。
特に大事なのは試合に出る人ではなく出られない人がチームの為にどれだけ考え行動できるか。
もちろん出られない人は悔しくて落ち込むでしょう。
しかし、そこで腐るのではなくチームの為になるアクションを取れる選手が多いと自然と練習の質が上がり、オフフィールドの質も上がり、チームが強くなると考えます。
僕は試合に出れる選手であろうとなかろうとチームの為になる行動を考え実行し続けます。
そしてその人数を増やしていけるように引っ張っていきます。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!