「月子」の目玉はこんなメッシュになっています(3DCGは折り紙にも似て、その1)
すずめの戸締まり,THE FIRST SLAM DUNK,鬼滅の刃、なーんか聞いたことのあるアニメ映画のタイトルではないでしょうか。アナと雪の女王のように露骨ではないものの、これらの表現には3DCG技術が多用されています。今回はこれらの超絶技巧の基本であり、キャラクターの命である”目玉”が3DCGでどのように作られているのか「月子の左目」で表現(想像)してみました。
まず最初に、折り紙で作った「風船」を思い浮かべてみましょう。
3DCGって、そんな感じで出来ています。
折り目(山折り,谷折り)→ 辺
折り目が交差するところ→ 点
それ以外の平らな紙の部分→ 面
と呼びます。
上の絵のように月子の目玉を机の上に並べてみました。
目玉は3つのパーツで出来ています。
画面手前の方眼紙のような模様がメッシュの形状です。
このメッシュは作品中では消えて見えない秘密のメッシュです。
画面後方に加工後のモデルを同じ配置で並べました。
ちなみに、モデルに長さの単位はありません。無次元です。僕は月子の身長を160にしたので、単位をcm(センチメートル→10のマイナス2乗メートル)と考えれば、現実の寸法と同じになります。
よって、これから「長さの単位はcm」とします。
月子の目玉の大きさは7.3cmで、4倍に拡大した約30cmのやつを机の上に並べています。面の数は、
①黒目→ 276
②白目→ 276
③透明の膜→ 360 です。
これくらいのサイズは扱いやすく、クオリティーもそこそこです。
モデルも人も、湯舟の温度もちょうどいいのが丁度良い。
なお作った折り紙は、なるべく、しわや穴ができないように、紙どうしが重ならないように気をつけました。僕は面がなるべく三角ではなく四角になるようにしています、何かと便利だからです。
ソフトの具体的な操作方法は、ヘルプ機能とYoutubeに投稿されているBlenderの使い方などを参考にして覚えました。Excelマニュアル的な書籍は需要がないので少ないです。
僕は、自分の体を使ってチュートリアルを見ながら実際にソフトを操作するのが面白いだけなのですが、これを独学と呼びたいのね。僕の独学は失敗が9割、失敗してからが本当のスタート地点なのであります。
(良いことを言ってしまった♪)
作っていてつくづく思ったのは、キャラクター(人間)のサイズがめちゃんこ小さいということ。
一軒家のベランダにキャラを立たせて建物全体を描くとキャラは豆粒くらいに小さく、目玉は点ですら無いんだもん。
あらためて人間の小ささを実感することができましたとさ。
めでたし、めでたし。
1年半かけて作ったキャラクター、見えんやないかーい!
最後です。
背景,照明,面への絵や文字の書き方,材質設定,キャラクターのポーズのつけ方,表情の作り方、など他では知ることができないような超貴重な情報は、今後の投稿にちょいちょい出てくる予定です。
見ていただけるととっても嬉しいです。
ここまで見ていただき、ありがとうございました!
ではではまたまた又吉直樹 ♪