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【初心者むけ】ピッキングの脱力について --楽器の扱い方篇

どうも、ギター演奏家や講師を行なっております、むらかみたいちと言います。普段は都内でジャズ系の演奏を行ったり、ギターを教えたりしています。こちらのnoteでは、音楽という抽象的な存在を頭でしっかりと理解するために、あえて文字だけで練習方法や考え方などをつらつらと記載していきます。

練習の概念的な話が続きましたので、ギターの具体的な演奏について触れていきましょう。今回は、右手のピッキングについてです。

ギター、右手むずい

マジでこれに尽きるって感じなんですよね。結局音の良し悪しが決まってしまいますし、何よりギター序盤のうちにコツを掴みにくいというか。しかもこれこそ上達のための具体的な方法論が超あやふや。何ならピックの持ち方の正解とは!?と無限ループしがちですよね。今でこそある程度想像通りのコントロールが効くようになりましたが、開始1年目くらいの時とかどうやってたんやろ・・・と記憶がどこかに行っております。

うちわ、ぶらぶら

うちわのように、などと言われるピッキングですが、最近うちわとか仰ぐ機会少なくなりましたよね。わからん。

ピッキング上達のためのステップ

と言っててもしゃーないので、明確なゴールを定めていきましょう。
まず、目指すべきところを、「余計な力が入っていないピッキング」という場所に設定していきます。じゃあ、その理想のピッキングがどんな感じなのかと言うと、

手首の回転とぶらぶらが同時に発生している状態

と考えています。なんと、言葉だけでは説明しにくい状態なのでしょう。
それではそれまでのステップを説明します。

①ピックを持った手首の回転だけで、アップダウン両方のストロークで弦を「撫でる」ように鳴らす。
この時に意識したいのが、

ダウン=親指で下方向に押し込むような力を入れながら、ダウンストロークを行う。
ちょっと説明が難しいですが、仮にピックを持っているフォームを作ると、親指の腹が人差し指の側面に触れていると思います。そのまま親指で人差し指を押し込むと手首が内回りで回転すると思います。

アップ=ダウンの逆イメージで力をいれる。人差し指の側面で親指の腹を持ち上げると、手首が自然と外回りで回転すると思います。

ちょっとイメージがしにくく申し訳ないですが、何が言いたいかというと、指先の動きに連動して、手首や肘が自然と動いていく、ということです。よくありがちなのが、肘から動かせば手首がぶらぶら動くでしょ!というイメージですが、そちら意識で練習すると、強弱やタッチなど繊細な表現が難しくなるのでは、と考えています。(もちろんガツンと弾く時に、肘から腕を振り下ろす場合もありますが)

①だけでやたら長くなってしまった・・・
続きです。

② 正確なリズムは一旦無視して大丈夫ですので、①の動きにバリエーションをつけます。具体的には

早くダウン→ゆっくりダウン
早くアップ→ゆっくりアップ
強くダウン→弱くダウン
強くアップ→弱くアップ

といった形です。とりあえず4パターン出しましたが、アップダウンを混ぜたり、「弱・中・強」のように強弱のパターンを増やすことで、練習内容が無限に増えていきます。

②までの動きが、違和感なくできるようになったら、簡単なビート(リズムの組み合わせ)を練習していきましょう。ビートはリズムについては、別途解説します。

今回は、楽器の扱い方に注力した内容になりましたが、人間の身体の構造として違和感のない動きを目指すことが大事だなぁ、と書きながら改めて感じた次第です。もし個人的にレッスンを受けてみたいなどございましたら、taichi.m.pgt@gmail.comへご連絡ください。1時間5000円で、練習方法や練習曲などをお伝えしていきます。ではでは。

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