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映画『スオミの話をしよう』を観た

★ストーリー
失踪した大富豪の妻スオミ(長澤まさみ)の行方を案ずる、5人の男の会話劇。

★長澤まさみ研究
MOTHERの鬼母でアカデミー賞を取ったけど、
コメディエンヌとして、長澤まさみの右に出る者はないし、追随も許さない。
試写会に参加をさせてもらって、公開初日が2回目の観賞だったから、もうラストの場面への高揚感がハンパなくて、途中の名優たちの芝居を見るのが、少し疎かになってしまった。ま、それくらい長澤まさみファンにとっては、垂涎のラストなのだ。

そして、歌。
これまでも、セーラー服と機関銃やシングの吹替で歌を披露しているし、エルピスでの『贈る言葉』も抜群に良かったが、今回は、これも世界中どこを探しても長澤まさみ以上に似合う人はいないのではないか、という曲に仕上がっている。
その澄んだ歌声は聴き惚れる。
声には少し癖はあるけど、声の質が強すぎず弱すぎず、芝居をするにしても、歌うにしても、それこそ七変化を可能にしている。
とにかく、この透明感のある歌声と恒星としての存在感は、春の陽気のようだ。


★パンフレット
もちろん、素晴らしい。
三谷幸喜の日記はSNSでも公開されていて、もしかしたら写真の内容も含めれば、SNSの方がクオリティは高いかもしれないが、三谷幸喜と長澤まさみの対談もあるし、何といっても、巻末が三つ折りのポスターになっているのが嬉しいが、もっと大きいのが欲しくなる。

★まとめ
僕の三谷幸喜のベスト映画は〝マジックアワー〟、ドラマは〝古畑任三郎〟。
ともに瞬発力のあるコメディ。古畑はコメディだけでは括れないけどね。
その点で〝スオミ〟は瞬発力の映画ではなく、持続力勝負のコメディだ。とにかく終始面白くて、ニマニマしてしまう。ニヤニヤでもニタニタでも、ずーっと笑いを含んだ感じでニマニマしてる。
そしてラストが圧巻の長澤まさみで終わる。この場面は本来は瞬発力のある笑いなんだろうけど、あまりにも長澤まさみの芝居が凄くて、引き込まれる。そう考えると、恒星の光度ではなく、熱量で魅せた芝居ではある。そして…

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