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2023重賞記『神戸新聞杯』

ダービー馬タスティエーラはぶっつけ菊花賞、皐月賞馬ソールオリエンスはセントライト記念へ。
神戸新聞杯は春の主役不在となった。

となれば夏の昇り馬ナイトインロンドンを◎に推した。
前走後の和田竜二のコメントから、阪神に替わるのはプラスに働くと思ったけどなぁ。
レースは前にプレッシャーをかけながら、ステイヤーらしいレースで、菊花賞に向けては悪くはない内容に見えたが…力不足なのか、経験不足なのかは分からないが、完敗ではあった。

ファントムシーフの逃げ。さすが武豊の緩急自在の幻惑逃法。まるでマラソンのアフリカ勢のように、後続の体力を削がせる絶妙なペース配分。
和田もこれに巻き込まれた感は少なからずある。
とはいえファントムは3着に敗れる。敗因を馬場の硬さと武豊はコメントしたが、父ハービンジャーならそれも仕方なし。力は示した。

勝ったサトノグランツは春の実績馬であり、勝ったところで当然の馬。しかし、あと200mの末脚は一級品だったし、何より時計がレコードを叩き出した。
この世代の牡馬は、世代別で比較しても遅いし、同世代で見ても牝馬の方が速かった。それが秋になり、ようやく水準以上の時計で走れたことになる。
サトノグランツは折り合いには全く問題はないし、春は京都競馬場の京都新聞杯も勝っている。菊花賞への適性は抜群だ。
父系三代神戸新聞杯優勝ではなく、同じく菊花賞制覇に向けて、視界は大きく広がった。


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