プライムピデオ『失われた週末』を見た
★ストーリー
アルコールに溺れた作家の苦闘の日々。
★女優
ジェーンワイマン
僕は知らなかったが、経歴はなかなか派手。アカデミー賞も取っているし、あのアメリカ大統領だったレーガンの妻でもあったらしい。
正直、ビジュアル的には華美さのない女優ではあるが、アル中作家に尽くす健気さがとても合っていた。終盤は良い女だなぁ、と胸打たれるほどだ。芝居も上手いんやろね。
★長澤まさみ研究
長澤まさみのダメ男に尽くす出来る女は、是非、見たい。
例えば〝マザー〟の秋子は共依存の女だった。ダメ男に尽くす女には、同じような依存気質があるだろうし、そういう意味では〝ラストフレンズ〟の美知留は、まさしくダメ男(というよりもサイコパスやったけど)に尽くした健気な女だった。だけど、秋子も美知留も、このジェーンワイマンのような〝出来る女〟にはほど遠く、誰かに依存してしまうことに、共感が出来た。
ただジェーンワイマンは、残念ながら〝出来る女〟の部分は描かれておらず、〝尽くす女〟の芝居だけだったが、長澤まさみなら、その二面性を、義経の鵯越の逆落しのような落差で演じ分けが出来るに違いない。
★まとめ
長澤まさみ主演『スオミの話をしよう』の監督三谷幸喜が、ビリーワイルダーが大好きだと知り、この映画を見た。オードリーヘップバーンの『麗しのサブリナ』を見たかったのだけど、プライムでは見れなかったので、ひとまず、この作品を見た。アル中が、たかだか2日ほど、酒を求めて彷徨い歩くだけの映画だけど面白かった。
名画というほどの有名作なのかどうかも分からないけど、後にアカデミー賞を取るジェーンワイマンの出世作という位置づけのようだから、ま、名画名作のカテゴリーには入るだろうか。