映画『スオミの話をしよう』を観た④
★ストーリー
スオミの側にいつも居る女の正体は⁉︎その存在こそがミステリー。そして、それこそが謎を解く鍵。
★長澤まさみ研究
長澤まさみ総集編の映画だ。
そしてラストの七変化の芝居ばかりが話題になるが、ま、正直、長澤まさみなら、あれくらいはやれることは想定の範疇だし、コンフィデンスマンJPのダー子でキャラ変は圧倒的なバリエーションで披露している。芝居自体に新たな驚きはない。
だがフィナーレは別だ。
とはいえ、長澤まさみファンなら観たことのない長澤まさみではない。
きっと舞台〝キャバレー〟もそうだったに違いないが、僕が観た中では舞台〝フリムンシスターズ〟での長澤まさみを彷彿とさせる歌声とダンスだった。
声の透明度と身体的な見栄えの良さと、まさしく七変化の表情で魅せる踊りは秀逸で、これが映像として、未来に繋がらないのは残念だと思っていたが、さすが三谷幸喜だ!
あの舞台でしか魅せることのなかった長澤まさみを映像にした。それも見事なまでのカメラワークで、映画館が劇場に空間を変えて、まるで本人が目の前で踊っているかのような空気を作り出している。
長澤まさみの七変化さえもが霞む、フィナーレの艶やかさだ。
★まとめ
何だかあまり評価が高くないようだけど、面白いよ。
三谷幸喜作品には、大きく分ければ瞬発的なコメディと持続的なコメディと二つあって、これは明らかに後者のタイプ。
その基礎知識を持って観れば、ちゃんとした三谷幸喜映画に仕上がってると思う。
ま、試写を含めて5回目の観賞にして、スオミより、ソウルメイトの宮澤エマが実にミステリアスだと気づいた。謎は深まった。
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