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映画『PERFECT DAYS』を観た

★ストーリー
東京のトイレ清掃員の日常を、ドキュメンタリー的に描く。物語は日常にある。

★女優
中野有紗19歳
役所広司(平山)の姪役。これが映画デビューだそうだ。日本人の監督が撮ったら、まったく別の人物に映るのではないだろうか。もちろん役のキャラ、芝居といった本人のパフォーマンスは、日本人的で、とても良質な演技をしていたと思う。だけど、西洋人から見る日本人は、やはりアジア人なのだろうか。彼女自身のビジュアルも魅せ方(撮り方)もアジア的に見えた。

アオイヤマダ24歳
こちらはもっとアジア的なビジュアル。女優とは違った独特の世界観を持っていると思ったら、ダンサーだった。田中泯も出ているし、日本というか、アジアという雰囲気を醸すふたりの役者と配役だった。
世界のエンターテインメントは、日本の文化として描くのは時代遅れで、国ではなく、地域として描くことが世界の主流となっている。そういう意味では、アジア的な雰囲気の強い俳優には、これから映画だけではなく、Netflixなんかでもチャンスが拡大するのではないだろうか。

★長澤まさみ研究
長澤まさみが世界に羽ばたくには、万国共通の美しさが、逆に足かせとなる可能性はある。となると、やはり演技力で世界を目指さなければならない。
とは言っても、Netflixなどの世界規格のエンターテインメントのプラットフォームがある現在、日本の作品で世界に認められることも可能だ。これまで以上の良い作品に出会ってほしい。
でも、個人的には長澤まさみの演技は、やっぱりスクリーンか舞台で見たい。

★パンフレット
品のある良質のパンフレットで、読み応えもあるし、ロケ地巡りにも必須の一冊です。

★まとめ
トイレの清掃員というイメージと、まったくかけ離れた印象の男。力のある、澄んだ瞳で空を見上げた。毎日、同じルーティンで過ごす男の1週間のはじまりだった。
その瞳は変哲もない日々を送る人物の輝きではなかった。僕は役所広司が描き間違っているのではないか、とさえ思った。でも違った。その瞳の輝きは、清掃員の仕事への矜持が宿り、氏の良い品性、そして優しさが表れていた。カンヌで評価されたのが納得のいい映画だった。
自分の仕事への向き合い方にも刺激になった。

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