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映画『室井慎次(後編)』を観た
★ストーリー
室井慎次が里親の3人の子どもたちと信頼を深めゆくヒューマンドラマ。
★女優
福本莉子
この子はすごい。前編のときは、目の光が強すぎると書いたけど、今回は、その光が薄れていた。
目に個性があると、それを操るのは難しいと思っていた。あの満島ひかりでさえ、目の潤いを操るのに、結構時を要した。だが、この福本莉子は、1作品の前後編のなかで、それを事もなげにやってのけている。
とはいえ、最後までどこかに危うさを忍ばせているあたり、相当な演技達者だ。さすが、東宝グランプリ。
★長澤まさみ研究
福本莉子は23歳。長澤まさみはドラマ『GOLD』の歳。
若いころの僕の長澤まさみ評が低すぎるのかもしれないが、福本莉子の方が圧倒的に演技は上手い。ただ、GOLDのようなコミカルさを出せたのは、素質の高さを表している。とは言っても、今の長澤まさみがあるのは、この時代に無理な演技をさせずに、ひたすら真っ直ぐに育ててこられたからだと思う。
福本莉子はこの歳でこの役を演じたのは、スパルタに育てられているのではないだろうか。長澤まさみとはタイプの違った名女優となりそうな予感がある。
★パンフレット
室井慎次を深堀したパンフレットだ。面白い。でもインタビューなどは、前編のモノと重なる部分も多い。
★まとめ
・人を育てる”ことの度量の深さ
・映画らしいスケールの大きな作品で、めっちゃ良かったけれど、踊るシリーズ
として観てしまうと別の感想があるかもね。
”踊るシリーズじゃなかった方が良かったが、踊るだからこその大作であり、人気。
・思わず「薄清者っ」と声に出かけたが、人とはそんなもしだし、憧れっての
はそういうものかもなぁ。
・踊るじゃなかった方が良かった。
・エンティングの音楽はハマってた。