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後ろの黒板にて。〜今週の地球のお話〜 #2

元県立高校教師の私。
”もしも”教員に戻ったら、というテーマで書いたものです。
高校生になった気分でお楽しみください😊

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カナダのバンフに13か月いた時の話。


ワーキングホリデーでカナダに来て、5つ星ホテルで働いていた時の同僚の子の話。私には、あさゆちゃんという名前の同い年の友達がいた。彼女は日本とアルゼンチンのハーフの子だった。私達は英語で会話をしたし、日本語でも会話をした。

湖でハイキングした日。真ん中があさゆ、右が私。

私はハウスキーパーとして、あさゆはレセプションの一員で、同じホテルで働いていた。知り合ってから、割とすぐに仲良くなった。ランチの時間が合えば同じテーブルで食べたし、湖にハイキングにも行った。別の日には、私達と、彼女のボーイフレンド🇹🇼と、もう一人の友達🇰🇷と、計4人で自転車を借りて渓谷沿いのサイクリングをした。晴れていて、涼しくて、景色がきれいで、最高な一日。忘れられない良い思い出。

こちらはサイクリングした日。先頭が私。
渓谷に沿って自然の中を進んだ。

彼女はアルゼンチン🇦🇷のブエノスアイレスで生まれ育って、日本人のお母さんもブエノスアイレスに住んでいる。でも、自分のアイデンティティの半分だから日本のこともちゃんと知りたい!ということで、日本でも生活していた。1年近く仕事もしながら生活していたらしい。彼女が日本で知り合った友達がバンフに遊びに来て、私含めて一緒に遊んだりもした。

話は変わって、最近の日本のニュース。円安が深刻だ。

彼女は今後のキャリアを考えていた。生活する場所は、カナダ(永住権取得を試みるということ)かアルゼンチンかな、とあさゆは言っていた。日本はお給料が低すぎるから、なかなか厳しいということだった。

日本の文化は好きだが、経済面で選択肢から外れてしまうというのは、とても悲しいことだと先生は感じたのだが、みなさんはどう感じるだろうか?日本人のパスポート取得率は、17%。別に海外に旅行に行かない日本人からしたら、円安でも円高でも別に直接の弊害は無い。なんなら、物を安く買えた方が嬉しいと思ったりしないだろうか。

日本が好きで、もちろん日本語もペラペラなハーフの日本人が、世界にはいた。そんな人たちが、日本をメインとしての生活も”選択できる”状況であってほしい。そして、みなさんが将来いつか海外旅行に行きたくなった時に”行ける”状況。もちろん行かなくてもいいのだが、”行かない”と”行けない”は大きく異なるだろう。

未来を担うのは君たち。でも先生もまだ20代だから、みなさんと”一緒に”頑張りたい。
学校生活、今日も元気に頑張って。地球の反対側から、応援しています!

To
〇〇クラスのみなさん

From
住所:地球
名前:Taiga先生


P.S.
既にいくつかの学校の、いくつかのクラスの後ろの黒板に、掲示いただいております。先生方、お忙しい中でも、私のメッセージを生徒たちに届けていただき、本当にありがとうございます😊

#後ろの黒板にて

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