英単語学習の敵「リスト効果」とは? ~無意識に陥る危険な罠~
英語講師のTaigaです。
もう金曜日ですね、なんだか最近時の流れが速く感じます。
今回は単語学習の敵、「リスト効果」についてです。
リスト効果は英単語学習にネガティブ
リスト効果とは、英単語を学習している時の英単語の順番で覚えてしまう事です。
例えば、市販の英単語教材で赤シートを使って英単語を学習していたとします。
英単語の並び順が毎回同じため、「このページのこの単語の次は確かこの単語だな」という情報を無意識に覚えてしまい、それが不適切に記憶を補助してしまうというものです。
一見、単語を覚える助けになり、良さそうな感じもします。
しかし学んだ語彙を実際に生かすのはテストや会話といった本番環境であり、その際は単語がランダムな順番に登場します。
そのため、リスト効果によって無意識に「覚えた気」になっていたとしても、本番ではその知識を発揮できない場合があるのです。
人間は無意識に情報をパターン化して覚えてしまう事があるため、自分では気づきづらいというのも、リスト効果の怖い所です。
リスト効果を防ぐには?
リスト効果を防ぐには、ランダムな順番で英単語を学ぶ事です。
以前、テスト効果についての記事を投稿しましたが、それをふまえ、ランダムな順番で自己テストを繰り返すのが最も効果的と言えるでしょう。
https://note.com/taiga_eigo/n/nfc05d6b68cc3
ランダムに英単語を自己テストする方法は主に2つです。
①Quizletなどの単語学習アプリを使用する。
②人に問題を出してもらう。
まず①ですが、自分で自由に単語帳のセットを作成できるアプリが多く存在します。
例えばQuizletでは、覚えたい単語で自分オリジナルのデジタル単語帳を作成し、フラッシュカード機能を用いれば毎回ランダムな順番で単語を自己テストする事が出来ます。
このアプリには、任意の単語に星マークを付ける事が出来るので、例えば思い出せなかった単語に星マークを付けて、2週目は星マークがついた苦手な単語に絞って復習する事も可能です。
次に②ですが、こちらは1人で語彙学習をするのが退屈だという方に向いています。
人に問題を出してもらうコミュニケーションベースの雰囲気を作り出すだけで、不思議と楽しく続けられる場合があります。
今回は以上です。