今年の6月に20歳を迎え、 成人祝いとして家族で外食した。 しかし”何か形の残るものが欲しかった” と言ってしまったがために、 母親は3ヶ月かけて言葉と腕時計を選んでくれた。 普段から文章を綴ることは苦手としている母親が 便箋2枚にも及ぶ手紙を書いてくれた。 どれほど嬉しいことかは言うまでもない。 何か形に残るものが欲しかったの一言が 母親の心に刺さってしまったのかもしれない。 ごめんとありがとうで文字が滲む夜、 久しぶりに見た母親の顔を思い出し 恋しくなった。 立ち止ま
先日、とある夢を見た。 その日は上野の美術館や博物館を巡る予定で、あわよくば天王洲方面にも行きたかった。 2度寝した。 カラスに食べられる夢を見た。 脇役にもほどがある。 雑魚すぎる自分を上書きするべく、 2度寝した。 2度寝の甲斐もあり夢の内容は忘れていた。 湯島で降り美術館へと向かう道中、 ふくよかなカラスらと遭遇した。 全て思い出した。 今朝食われた。 目当ての蜷川実花展に辿り着いた。 時間を忘れた。 アートは人を豊かにする、そんな風に思った。 ゴッホ展も丁度開