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大学教員公募戦士:プロ非常勤

「語学の非常勤講師」は研究者か? 大学教員の「無期転換」、翻弄される有期労働者たち

教歴(教育歴)をつけろというのに、非常勤はヤバいという話をしてしまうのは少々矛盾があるように思いますが、現実としてある不合理は知っておいた方がよいと思います。

非常勤講師のプロ化

大学の専任講師だけではカバーすることができない科目群を担当する教員として、「非常勤講師」があります。資格関係に関わる科目であれば、近隣の大学どうしで教員を融通することにより「プロ化」はあまり問題になりません。

しかし、いわゆる教養科目がなくなってしまい、語学やその他「教養」に関する担当教員を大学が抱えることができず、多くの大学をまたぐプロ非常勤講師が誕生してしまいます。

プロ非常勤講師は研究者ではないかもしれない問題

有期雇用の方には5年ルールまたは10年ルールがありまして、年数を超えると無期転換、つまり常勤となります。常勤はなんだかんだと守られています。

研究費も少ないながらいただけますし、競争的資金へ応募条件もクリアできることも増えます。案外多いのは、非常勤の方に大学によって例えば科研への応募をNGとしているところがあります。

非常勤講師になるには、それなりに研究業績や社会的実績が必要です。しかし教えている大学では「研究をしていない」わけです。

いろいろな非常勤講師

そもそも研究は、頭のよいお金持ちのやることだと理解しています。本来、退役軍人会のように頭も金もしょんぼりな者がさわる領域ではないのです。

退役軍人会の友人であるプロ非常勤の先生に、人文系でお金もかからないし、教育ではなく研究に時間を割きたい、生活費・研究費は親が面倒みてくれている、みたいな人が本当にいます。プロともうしますか、最低限必要なお金を得るために非常勤を担当しているようなのです。

明治時代かよ! とおもいますよ。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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