大学教員公募戦士:ことり野デス子先生の「先生」
ことり野デス子先生は漫画家なのですが、いろいろな経緯がありまして、数学者とご結婚されました。客観的に研究者を見るという点において、我々もその視点が欠落しているわけで、内容はもちろんですが「見え方」は大変参考になります。
先日、「漫画家と異星人」の2巻が発売され(Kindleのみ)ました。巻の最後の方に、「先生」が公募戦線で戦っている様子が少しだけ書(描)かれています。
先生は「この世界の役に 立ててないと思って…」と落ち込んでしまうのですが、退役軍人会が多分届かないと思いつつも先生に申し上げたい。「必ず役に立ちます」。
研究は役に立つのか
すぐにお金になるのか、キャッシュフロー的にどうなんだ、などなど問われると、その観点ではまったく役に立ちません。ただし世の中の物事には基礎基本が必ずあります。
超すごいバッターでも筋トレや走り込みはたぶんしています。その量と質とバッティング内容に因果があるかといえば、あるようなないようなふわふわしたものです。しかし、その量と質が逆に担保できない場合、バッティング内容に因果があるかといえば、恐らく「ある」わけです。
せっかく数学者の話でしたので
退役軍人会の専門では全くありませんので、間違えていたらごめんなさい。たとえば、虚数を例にします。虚数は実数ではない数です。中学か高校で少し習うものの、なにに使うのか全く分からないまま、意味不明のものとして忘れてしまったのではないでしょうか。
ちょっと文章だけでは何言っているのか分からないかもしれませんが、虚数のおかげで1つの値で座標を指し示すことができます。超計算に便利なわけです。特に平面の世界で複素数を使うことを想像すると「1つの値で座標を指し示すことができる」ことが分かると思います。
虚数そのものは全くもって金を生みませんが、虚数を使った何かはもりもり金を生むこととなります。つまり基礎基本(今回は虚数)はとても重要であるということとなります。
「先生」! がんばって書類書きましょう
作中、リサーチマップへのさまざまな入力をしていないことが判明したり、まだまだ公募戦士としての仕上がりが甘いところがあるように見受けられました。研究だけが研究者の仕事ではありません。どんどん書類を書いていきましょう!
(ここからは投げ銭用の短文です)
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