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大学教員公募戦士:採用に至る年齢


年齢が採用に関係する場合もありますが、ない場合もあります。そこで今回は退役軍人会が見聞きしてきた雰囲気を書こうと思います。

学位>年齢

おいおい、年齢の話はしないのかよですが、その前に学位は片道キップだと思って取得してください。学位はなんだかんだとものをいいます

修士でもOKなポストや分野ももちろんありますが、大学教員になってからの博士号取得は本当に困難を極めます。となると、学位はなくとも、博士課程に在学している応募者や取得見込みがある応募者にどうしても目がいってしまうわけです。ミソなのは取得見込みや在学中と、そうでない者には雲泥の差があるところです。

若いと論文数と年齢に相関なし。でも、論文の多い方・論文の質の高い方

若手を採用したい(助教や講師)の場合、博士課程在学中の方やポスドク、非常勤の方を、採用側は対象としていると思います。

年齢が低いと論文数も必然的に少ないわけです。もちろん学内業務なぞやってこともないでしょう。そこに優劣をつけようというのですから、おそらく採用する側も様々な理由探しをしているはずです。従って、年齢はあまり採用の理由に関係しない傾向があると思っています。

もちろん職位として教授級になりますと話は変わってきます。30代教授もないことはないのですが、それは研究大学の中での話で(研究が評価の対象だから)、多くの大学は研究と教育、そして校務をキチンとできる先生でないとなかなか評価もされません。おのずと経験、つまり年(歳)はそれなりに必要となります。

年齢と職位

おおよその目安のようなもので、確かにこれ! とは思わないでください、というただし書きをしておきます。

お歳を召した助教の先生は、なかなか次に移りにくいと思います。「56歳 助教」という方がいらっしゃったとしましょう。ほかになんのプロパティがなければ、特別な理由がない限りは採用候補にすら上がらないでのはないでしょうか。

これが「29歳 助教」であれば、同じく他のプロパティが示されなくても、いわゆる「ふつう」として扱われると思います。

このように、年齢と職位にはおおまかな相関があります。

30代:助教・講師
40代:准教授
50代:教授

この辺りが妥当なところかもしれません。

年齢がいっていても採用される場合はある

もう若くないから大学教員はちょっと無理そう、というのはちょっと諦めるのは早いと思っています。実務家教員であれば、補助金の関係やまた例えば教職課程などにみられる特殊な科目から、60歳以降でも採用の例を耳にします。

むしろ実務家経験を教育現場にフィードバックしたいと本気で考えるならば、どう考えても一般のご定年から大学にて教鞭をとっていただく方がよいと思うのです。

ただしやはりここでも学位の壁や業績の壁はあります。とにかく論文を書いておくことは本当に重要です。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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