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大学教員公募:流行り分野の危うさ

大学は国公立・私立を問わず、生き残りをかけています。人件費だけではなく、その他コストも物凄い「教員」の採用には慎重になるのも当然と言えます。

近年、基礎研究分野は本当に辛酸を嘗めさせられているとしか言いようがありません。この手の「すぐに金にならない」分野は、他でお金を取ってくることができる大学でしか研究できませんし、できたとしてもなかなか「平成・令和の評価軸」には乗ってこないので大変だと思います。
もう日本では基礎研究分野は諦めたほうがいいような気もしています。

流行り分野がある

国家予算が結構な金額が投じられる、流行り分野は存在します。2000年頃であると、バイオ系だったのではないでしょうか。それなりに新設校や新設学部・学科もありました。しかし現状どうでしょう。

情報系もちょっと前にデータサイエンスというキーワードがはやりました。一息ついたと考えるのか、衰退したと考えるのかはおいておいて、絶対的なことはデータサイエンスの公募は減ったということです。

最近ですと、「理学」「工学」「農学」分野に予算がつけられています。文科省が予算を付けると言えば、大学はそちらに力を注ぐことになります。特に国公立大の惨状をご存じの方がいらっしゃったら、なぜ大学が予算に振り回されるかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

流行りに乗るなら乗り切ろう!

とにかくポストを得るとっかかりとして、流行のキーワードに乗るのはありだと思います。しかし、自分が流行に乗っていること、その流行は将来しりすぼみになることを頭に入れて公募戦線に挑んだほうがよいと思うのです。他分野に転身できる研究をあえて業績として差し込んでみてもいいかと思うのです。

かつて物理学の先生は、情報学にその活路を見いだしました。案外分野替えをしてしまうのは、最近の話ではないのです。

(ここからは投げ銭用の短文です)

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