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挫折と挫折の歴史
私自身変わらざるを得ない状況は何度もあった。
ひとつは、転職。
ひとつは、弟の死。
+ 転職
転職といってもキャリアアップを目指した前向きな転職ではもちろんない。
ある日 出社したら、いきなり全員集められて解雇を宣告された。
「明日からもう出社しなくて結構です」
私だけではない。そこにいたほぼ全員がだ。
常々、経営は思わしくはないだろうとは思っていたけど、まさかこんな突然破綻するとは。
ショックと同時に、15年も勤めた会社からひどい仕打ちを受け、社長に対する怒りと憎しみでいっぱいだった。
そして次に転職した会社でも同じような状況に陥り、また解雇された。
ここまでくると、私の見る目がないのか、私自身が死神なのかのどっちかであろう。
問題はここからだ。
会社を解雇された私が翌日から1ヶ月ほど何をしていたか。
正解は
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家でダラダラし、サプライズロングバケーションを満喫してしまった。
実家暮らしで家賃や光熱費を払う必要がなく、食べるものも寝る場所も確保されている、ぬるま湯生活。
1ヶ月後、当然収入はなくなる。貯金などない。
あるのはローンの支払い。
減り続けるカードの利用可能額。
もっと早くハローワークに行って失業手当をもらっていれば
もっと早くバイトを始めていれば
もっと早く再就職活動を始めていれば
なのに私は同じ過ちを2度も犯した。
+ 弟の死
2人姉弟の弟は私の6つ下。
大人になっても姉弟仲は良かったが、2年前に若くして肝硬変で亡くなった。
何度も救急車で運ばれ、何度も入退院を繰り返し、コロナ禍であまりお見舞いに行くこともできず、寂しい最期であっただろう。
弱っていく彼をみるのが辛くて、私は彼に何もしてあげられなかった。
仕事を辞め介護してきた母の背中をずっと見てきた。
私が彼の分まで親孝行をしなければいけない
という前向きな気持ちと
私は彼の分まで幸せにならなければいけない
というプレッシャーと
独身である私にとって、
両親がいなくなったあと私は本当にひとりぼっちになるのだ
という恐怖と。
いろんな感情の間で揺れ動いた。
仏壇に手を合わせて
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とは言ってみたものの、何もできない自分。
思い立って、いざやろう!とすぐ実行に移せる人はかなり意思の強い人で、変わらざるを得ない状況に追い込まれてやっと動ける人も多いだろう。
でも自分は
「こんな状況に追い込まれてもまだ変われないのか・・・」
何度も自分に失望し、絶望してきた。
挫折と挫折の人生。
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これからなのだと今は自分に言い聞かせるしかない。
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