静謐な暴力

飲み会に行っとる恋人を待っとる。綿矢りさの本を白米、恋人がダンボールごと買ってくれたみかんをおかずにして待っとる。

はじめましての綿矢りさ、蹴りたい背中。文体は素朴、主人公の潜在的暴力性が徐々にむきだしになっていって、怠惰ちゃんには暴力性がいまのところいっさいなくって、知らない現象は知りたいでしょ。

潜在的暴力性って湿度が高いの、なんてったって。顕在的暴力性つまり、完全なるイメージでお送りしますけれどサングラスかけて妙に光沢するジャンバー着て噛んでたガムを道端におおげさに吐き出す人、はあきらかに暴力をしそうでつまんない。
いかにも静謐そうな人が暴力をするそのいっしゅんの薄闇のどろどろのなめくじチックの湿度がいいの。興味深いという心理学的ロマンであって自分が暴力をしたいされたい他人に暴力をしてほしいされてほしい訳では全くほんとうに全くないけれど。

あとね静謐な暴力を思えばたまというバンドの化石を食べるという歌が流れだすせいかつの中で何どだって。化石のとれそうな場所で星空がきれいでぼくは君の首をそっとしめたくなる。星空がきれいであることと君を絞殺したいことが並列に語られてきらきらとどろどろのはざまでうっとり。

最近はのん・すとれす、死にたいが遠いけれども、もしきみはいますぐ死ぬんですと宣言されたら愛する人からされたいよ絞殺。

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