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(読書記録)【図解】新・経済学入門 高橋洋一


選んだ理由

私は経済や経営には疎く、ニュースを見ていてもちんぷんかんぷんです。
それが最近仕事でお金関連に携わることがあり、基礎的なことは身につけなければ!
と思い手に取ったのがこの本。
専門的すぎてもわからないし、かと言って子供向けだと物足りない気がして、ちょうど良さそうな本を探してて見つけました。
(といってもAmazonで1番初めに表示されただけなんだけど)

プロローグ 経済の9割は「たった1つの図」でわかる!

1つの図でわかるらしいです。すごく優しい。
この本で出てくる図とは、需要供給曲線です。
この図で経済の9割はわかる!初心者には嬉しいことを書いています。

第1章 「モノの値段」はどう決まる?

この章はいわゆるミクロ経済のことが書いてあります。ミクロ経済って何?状態でしたが、この章を読んだ私の理解は、
「身近な商品やサービスの需要と供給」です。

さまざまな商品やサービスを例に需要と供給の説明をしてくれています。
その例を用いて

  • 値段が上がる・下がる、需要と供給が増える・減るとは

  • 需要が変わりづらい・変わりやすい(価格弾力性)ものとは

  • 別の店で買っても同じ値段の商品(再販売価格維持制度)

  • 再販売価格維持制度の不健全さ

  • 第2章の先駆けとして、インフレとデフレについて

を解説してくれています。

第1章は例が身近であったため、すごく理解しやすかったです。
とはいえ、需要曲線が右に行くと、価格がこうなって・・・
と考えて理解しながら読むには時間がかかりました。

第2章 すぐわかる!「お金の政策」の話

この章ではマクロ経済のことが書いてあります。
第1章で身近な例を用いて油断させておいて、日本全体の話が始まります。
この章で書いてあることは、

  • 景気が良くなったら・悪くなったら、日本全体の需要曲線(総需要曲線)をコントロールする

  • 総需要をコントロールする財政政策と金融政策の2つの方法とは

  • 財政政策、金融政策は総需要の何に影響するか

  • 総需要曲線の失業問題への適用

  • 財政政策と金融政策の関係

です。急に専門的な言葉が出てきます。
財政政策は減税/増税と政府の支出増減で、金融政策は金融緩和/金融緊縮でコントロールするようです。
金融政策は日銀が行い、世の中に出回るお金の量、金利をコントロールするようです。

。。。なかなか理解しづらいですね。
第2章は第1章や今後読む章と比較してもページ数は少ないのですが、
内容に馴染みがなく読むのに時間がかかりました。
この章は理解を深めるためにも読み返していきたいです。

第3章 本当はシンプル!「日銀と経済」の話

日銀。前章で日銀は世の中に出回るお金の量、金利をコントロールする。金融政策を行う。
とありますね。2章では理解しきれなかった日銀のことを学んでいきます。
この章で学べることは、

  • 銀行にお金を預けたとき、銀行からお金を借りるときの「金利」と日銀が決める「政策金利」の関係

  • 金融機関同士の超短期なお金の貸し借り(無担保コール翌日物)

  • 額面上の利子(名目金利)とインフレ率(物価上昇率)を鑑みた「実質金利」

  • 日銀が景気をコントロールするために「インフレ目標」を掲げること(インフラターゲット)と行うこと(量的緩和)

  • 失業率の下げ止まり(NAIRU)とインフレ利目標2%の関係

  • 無担保コール翌日物にも活用される、民間金融機関が日銀に預ける「日銀当座預金」とその金利を「マイナス金利」にする効果

  • 金融政策による円高・円安コントロール

  • 金融政策の評価軸である失業率

です。内容が多く、理解することもまとめることも時間がかかりました。
この章ではよくニュースで聞く「金融緩和」「円安」などのキーワードについて理解することができました。
円安=海外旅行に行きづらい、海外製品の値上がり、のイメージがしかありませんでした。
しかし本章を読んで、
今の円安はデフレの解消や失業率の減少のため、日銀による国債の売買(為替介入)等を起因に起こっている。
と理解しました。
実際の経済はより複雑なのだと思いますが。。
初心者である私の理解では十分ではないでしょうか。

第4章 これだけで十分!「政府と経済」の話

政治と経済の章です。
この章は他の章と違って、筆者の思想というか、思いがかなり反映されています。
少し読みづらいなと思いつつも、その思いは同意することが多かったです。
この章では、

  • 政府が行う総需要のコントロール、財政政策について

  • 財政政策の国民・民間企業への負担

  • 増税による悪影響とその評価

  • 自由貿易、TPPの仕組み

について説明されています。
本性は第2章、第3章なみに内容は充実していますが、要約するとたった4項目になってしまいます。
それが冒頭に書いた、「筆者の思想、思い」にあります。
書いてあることとしては、

  • 民間と政府では民間がお金を使う方が有益

  • 増税は景気に悪影響

  • あるところから多く、ないところから少なく税金をとるシステムが所得分配の理にかなっている

  • 日本の財政は全く悪くない

ということが書いてあります。
一国民として、内容に納得感はあります。
ただ書籍としては、これまで事実ベースに書かれていたものが急に「主張」ベースになり少し違和感を感じています。
政治と経済の関係についてはある程度理解できたとは思うので、
そういう考え方・捉え方もあるのか、と認識することにします。

エピローグ これで「自分の頭」で考えられる!

この本をどのような思いで書いたのか、読者への期待が書かれてあります。
知識は持っているだけではなく、実際に使うことが重要である。
そのため知識を持った上で自分なりに考え、分析して、予測する、そんな人が増えることを期待しているようです。
私もそんな筆者の期待に沿うような人間になりたいですね。

最後に

今回、本を読む&まとめるのに1週間ほどかかりました。
1回に30分〜1時間ほど読む&作業を4、5回くらいです。
単純に読むだけであれば、1日で読めてしまうような本だと思います!
実例も多く、私としては読みやすい本でした。
これからニュースを見て、なんとなく経済の動きが理解できるかも?と期待しています。

では、また次の本で!


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