優しくなりたい 1日目


優しくないよね。
小さいころ、そんなことをよく言われていました。

自分なりにそれについて考えてきたと思い込んでいたある時、
それは本当の優しさじゃないよね。
と、先輩に言われたこともありました。

本当の優しさとはなんなのか?
”答え”というものは、一通りではないと感じます。
ここでは、今一度人生の中で、
・優しさとは何か考えた事
・この人の優しさすごいと感じた事
・自分にはなかった視点の優しさ
などをまとめて、他者に対する想像力を
改めて鍛えていきたいと思っております。

そんな自戒のnoteですが、
誰かにとってこの切れ端が
何かを考えるきっかけになることがあれば嬉しいです。

そんな訳で、まずは1日目。
少し軽めの大学時代のエピソードからスタートです。
(今後時系列はバラバラになります。)

○ 父の強さと優しさ

父親の優しさというものは果てしないものなのですが、
非常に驚いたエピソード。

大学生の夏のとある日曜日。
僕は研究室で有機合成の実験に明け暮れていた頃。
父は休日、母は仕事に出ていた。
とてつもなく暑い日だったが、エアコン代がもったいないと
父は窓を開けて、扇風機とうちわで凌いでいた。
昼前に、僕は大学へ行くといって家を出た。
父は黙々と、趣味の水彩画を葉書にしたためていた

実験が終わり、
19時に研究室から帰ってくると、家には車はなかった。
父は柔道の指導に行ったようだった。

家に入ると、リビングの明かりがついており
エアコンがかかっていた。
電気の付けっ放しには兎角うるさい父だ。
違和感を感じながらリビングへ入ると、
一枚の置き手紙が置いてあった。

「〇〇へ(母の名前)
暑い中でお仕事お疲れ様でした。
いつもありがとう。
帰ってきて暑くないように
エアコンをつけておきます。
ゆっくり休んでください
       〇〇(父)」

日中の一番暑い時間も、自分は扇風機で凌いでいたのに。
ああ、だからこの2人はこんなに仲が良かったのか。
恥ずかしながら、この時まで父がこのような配慮を
常々母にしていたことに、僕は気づいていなかった。
そのくらいさりげなく、当たり前のように父は母を
大切に大切にしていたのだった。

勝てないなぁ。
父の深さに感動しつつ、そっと家を出た。
この手紙を最初に見るのは母であるべきだ。
コンビニで時間でも潰してくることにしたのだった。

○大切にしたいことは何か

◎ 利他的な行動
 →母の状況を考えての行動、他者への想像力、
  それが当たり前にできる夫婦関係に感動した。
◎感謝の言葉が当たり前に存在する
 →この時まであまり意識したことがなかったが、
  ありがとうが呼吸するように出てくることがすごい。
 →普段から相手のことを考えているからできること。

◉最も大切にしたい人を、大切にし続けることができるのが
 本当の優しさの一つの形
  自分が余裕がなくなると、大切にしたいと決めたことも
  気がつくとないがしろにしがち。見習おう。
◉当然のように出ているありがとうの一つ一つに
 想いを丁寧に載せられる人が最強。
  →一回を深く感謝してあんまり回数を言わないか、
   日々感謝を口にするけれど、軽くなりがちかどちらかが多い。
 ※自分は特に後者になりがち。ちゃんと大切な人たちと向き合いたい。

☆自分が大切にしたい人との関係は、きちんと言葉・態度・行動で示す。
*一つ一つのことに感謝し、噛み締めて行動や言葉を返していき、
 深い信頼関係(相助相譲の精神)を気づいていこう。

まだまだ未熟。
一歩ずつ、一歩ずつ。

優しくなりたい。



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