走れコミー11(かんそう2)
先日参加した那覇マラソンの振り返り。今回はレース展開に触れつつ、途中気がついたすごいことをお話しします。
戦略的にゴールできたことはとても満足しています。もうちょっと良いタイムでイケると思ってたんですが、天候が想定外でした。(言い訳)
走るの好きかって言われたら、たぶんそうじゃないです。とはいえよく走ってます。
前回の記事はこちら。
前半
~10キロ
かなり後方からスタートなので、スタート地点まで時間がかかることは想定内。以前はここで焦って人並みを縫うように走ったもんですw
この「数人抜かす行為」って、高速道路でセカセカと車線変更やってるようなもので、ほとんど効果ないです。やめようw
スタート直後はみんな焦ってペース上げがちなので、つられずに落ち着いて走ることを心がけました。
1キロ地点に到達したくらいから雨が。(天気の記録にはないです)前日土砂降りだったので、”ひょっとして”くらいの覚悟はありました。雨脚はちょっとずつ強まり、5キロ地点を過ぎたあたりで止みました。その先でもあちこち水たまりがあったので、結構な範囲でちょこちょこ降ったのでしょう。やはり南国ですね。
上り坂では無理しないことにしていたので、この区間は想定を下回ることがときどきありました。坂道もちゃんと走れるようにしておこう。
~21キロ(第一関門)
無理せず淡々と距離を潰して行く予定だったんですが、雨上がりで気温がめっちゃ上昇して蒸し暑く、かなりきつかったです。気象データ上の最高気温は26度らしいけど、会場で事務局が掲示していた温度はどんどん上がって、ピーク時にはなんと29度に。暑かった。日焼けしたしw
特にトラブルなく関門通過。通過してバス待ってる人もけっこういました。もったいないな!
後半
後半は海が見えたりして風光明媚ではあるものの、ひたすらにきつかったです。30キロ地点からしばらく記憶がなく、朦朧としてました。よくもまぁ乗り越えたよ。第二関門をすぎたあとはずっと、1キロごとに残り時間を計算してました。
ゴール近くはまためちゃくちゃ人が多いので、周囲に感謝しつつ、note何書こうとか、レース後の予定を考えたり。
最後はちょっぴりペースあげて、体力残してゴールできました。
徒歩は疲れる
練習時から「楽に走る」ことを強く意識していました。理想は「前に倒れる勢い」を推進力にすることらしいんですが、いまいちわかってなかったんです。
30キロ以降、とにかくしんどかったので、可能な限り楽に距離を潰せる方法を模索し続けました。そして確信したことは、
「徒歩はランより疲れる」
ということ。
イーブンペースで「歩く」と「走る」を比較すると、歩く方が圧倒的に疲労するんです。
例えば、早歩きでキロ8分で進んだ場合、下肢にずっしりと疲労が残り呼吸にも負担がかかりますが、同じペースのジョグはほとんど負荷なかったです。コレは大発見でした。(ひょっとして常識?)
終盤暇だったのでなんでかなーってずっと考えてました。ゴールした後も、帰りのJALでもいろいろ考えて、一つの仮説が固まりました。
大地からもらう推進力
水平な地面にボールをバウンドさせた場合、その場で弾みますよね。
坂道なら、下る方向に進みます。
重力で落ちていくイメージですが、厳密には重力が分岐した推進力です。
「走る」ときは地面を蹴って、跳ねて進みます。弾むボールといっしょです。ランナーが水平な地面で跳ねてても進みませんが、坂道なら地面から推進力を得ることができます。
徒歩は筋力
対し、徒歩を考えてみる。
左足スタートで歩く場合、
左足を持ち上げる
左足を前につく
重心を左足に移す
右足を持ち上げる(以下繰り返す)
この「2」で前に進みますが、推進力の多くは自らの筋力によるものです。たとえ下り坂でもそれは変わりません。徒歩の場合、筋力で足を前に進めないと、1ミリも進まないです。
楽に走るには
でも平地で走る時だって、地面の反発力は上にしか働かないよね?
そう、その通り。水平な地面で跳ねても進まないです。重力と衝撃は同じ方向に作用するため、反発力は上方向のみに発生します。したがって、地面から推進力を得られないんです。
その代わり、自分の体をちょっぴり前傾させ、体が倒れる力を推進力に変えます。そのまま倒れると転倒してしまうので、重心が落ちないよう、跳ねて進みます。
地面を後ろに蹴って進むのではなく、真下に足をついて跳ねます。
跳ねてる間は筋力を使わず、慣性で進みます。 着地の瞬間、自分の身体と気持ちを押し上げて前に進み、ゴールに近づくことが出来ます。
走る=跳ねる
これをうまくやれない理由って、2つあると思ってます。
自分の体重を支える「筋力」がない
ので、膝や足首が痛くなります。走り方が身体になじんでない
ので、筋肉痛や、ガス欠になります。
正しいフォームが身につくと、驚くほど遠くまで行けるようになります。
他にも要素はたくさんありますが、跳ねることを意識できるようになると、かなり楽に走れるようになります。
おしまい。