わたしの音楽の授業理論〜幼少中高の音楽教育をつなげる
わたしは、中高の音楽を担当する教員でもあります。
これまで音楽教育に関わってきて感じるのは、週1〜2回とはいえ、せっかく音楽の授業が学校教育の中にあるのに、
義務教育の9年間という長い時間をかけても楽譜が読めるようにならなかったり、合唱をするときにCDを使って音を覚え、合わせるときには他のパートにつられないように耳を塞ぎながら歌う。(それって音楽の力が身についてるって言えんのか?)そんな実情への疑問です。
音楽って、だれにとっても大事なもので。
きっとみんな好きな音楽があったりします。
それなのに、音楽教育だけが、なぜか発展途上のまま放って置かれてしまっている感が否めません。
もったいない!
なので、こんなことを考えています。
名付けて、「幼少中高の音楽教育をつなげる。」
そのままですが笑
目的は、音楽の授業を通して何を学ばせたいか?というところ。
わたしは、つまり日本人としての豊かな人格形成を音楽を通して育てていくこと、現在のところなかなかとりあげづらい日本の伝統音楽に近づいていけるスキルを身につけること、だと思っています。
そのための手段として、音楽を体感することからはじめて、知識や理論に上手に結びつけていくコダーイ・システムがリソース(ハンガリー・アメリカ・オーストラリア・イギリスなど)も豊富なので有効だと思っています。
うたうことからはじめる。というのが、コダーイ・システムの大事な理念の一つですが、「声は誰もがもっている一番安価な楽器。」なので、とっかかりとしてとてもふさわしいと思います。さらに、うたうことで、音楽を一番身近に体感し、 音楽を聴く→リズム・テンポ・音の高さ・ニュアンスを頭で分析する→アウトプットする こんな複合的なことを一度にすることにもなるので、脳の発達にも大いに影響することが考えられます。
そのために今後必要となるのは、情報がオープンであり、いつでも共有できる場があること。だと思います。
授業で使える曲のリストが蓄積される場であったり、それらの曲を音楽の要素ごとに分析した一覧であったり、実際に理論を実践した授業の様子が動画で公開されたり、そういったエビデンスが蓄積されていくことによって、ゆくゆくは、音楽大学の一音楽教育部門の設立、教育大学の教員養成のコンテンツとしての活用、あるいはそれらをベースにした学校と併設する教員養成校の設立などが期待されます。
共感してくださるスポンサー集め、実践されている方のコミュニティづくり→エビデンス集めが今後のお仕事です。
特に、日本の伝統音楽に関わっている方々とのお話は必要ですし、新たな視点も得られそうで、おもしろいことになりそう。ですね。ワクワク。
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