【シップナース】船にはメディカルが必要か?~メディカルとして船に乗る意味~
救急医療、医療に関わる全ての皆さんへ
〈 07, Jan, 2020 ハワイ島での航海日記より〉
いぃです!気分がいいです!
1週間ぶりに陸に着いたから?電波が入るから?髪切ったから?10マイル走ったから?
そうです、CPA(心停止症例)です。
※以外医療用語が多いので、( )で解説をつけていますが、医療者以外の方はもしかしたら読みにくいかもしれません。読みにくい!などあれば、コメントをくださいm(_ _)m以後、改善します。
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連日、海が大荒れで、昼夜船酔いの対応で走り回ってたのと、脳梗塞の急患対応したりで寝不足の中、つかの間の昼寝してるところに館内放送が。。
「とぅーん!メディカルレスポンスチームx2、キャビン○×△、、」
寝癖のまま、キャビンへ走り、到着して更に自分の中のギアをもう1段上げる、
ガーディアックアレスト(心停止)。
日頃から走っててよかった、息は上がってない。
同僚たちは、ひじょーーーに、体格がいいので、
ゼェゼェで、自分が1番元気だから胸骨圧迫入る!と、意気込んで声をかけて、ベッドに飛び乗ると、ベッドはビョンと跳ねるわ、同僚の桃尻はグラマラスだわで、はぃ、ヨリキリーー!、、
ベッドから押し出される。
まるで、、白鵬vsちびっこ。
嘔吐後の失神、call 911(救急コール)、到着時既にアレスト(心停止)。
VF, PEA(心臓が機能していない心電図波形)で電気ショック2回、質の高い心肺蘇生法。
IVルート(薬を投与するための点滴)取れず、IO(骨髄針:海外では緊急時選択されることが多い。ウィーーン。機械の音)確保後の薬剤投与。
Call 911から5分以内にROSC(心拍再開!)。少し落ち着いたところでICUへ移動して入れるもの入れて、何とか状態安定。
もちろん、寄り道してもらって、近くの病院へ搬送。STEMI(心筋梗塞)で間違いなさそうで、
驚くべきところは、自分の人生で初めて見るくらいの心電図の回復ぶり。嬉しくて写真撮ってしまった笑
心停止からROSC(心拍再開)までの迅速なメディカルの介入とACLS(二次救命処置)。
日頃からのチームでのトレーニングとチームワーク。その後患者がどうなったかまではまだ分からないけど、 今回はかなり自信を持って社会復帰を期待できると思う。
多分すごくドヤ顔してたと思うけど、社会復帰をすごくポジティブに含んだ「イッツゴナビーオーケー。」を家族に全力で伝えました。
自分がメディカルとして、現場に入っていく意味は、こーゆー人を1人でも増やせたらと思うから。
今回のケース、もし家で起こってたら間に合わないと思う。
だから。全力で伝えたい。
救急隊の皆さんいつもありがとうございます。
救急の現場の皆さんいつもお疲れ様です。
みんなでもっともっと連携して、
高めあって、1分1秒を削って、
1人で多くの誰かにとって大切な人を、
以前と何も変わらない社会復帰を、目指して頑張りましょう。
ニュージーランドの美味しい空気と一緒にどうぞ。
By ムササビのTAI
(ちょこまかしてていつでもどこでも現れるからだそうです。)
今回で一旦、【シップナース】のマガジンは終わりにします。
【人道支援パレスチナ】へ戻るか、【人道支援イラク編】のマガジンを開始するか、心が記事を読んでいる方向に進めていきたいと思います。
※投稿内容は全て個人の見解です。
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また次回お会いしましょう。
Best,
Tai