「人との距離」の考えかた。
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「人との距離感」については、これまでも散々に書いてきたことなのだけれど、今回はまたそれを少しアップデートしてみたいと思う。人との距離の考えたかた。
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「距離をとる」というのは、「おまじない」に過ぎない。なにかから離れる、物理的に距離をとる、あるいは、名義的に距離をとる。これらはすベて、「おまじない」なのだ。距離を「思い出す」ための。
そもそも、人と人とは分かり合えない。僕たちは、同じ物理空間に存在しながらも、精神は全く別の宇宙にいると思った方がいい。池袋の西口とかに行くと、それがよくわかる。僕たちは、全く別の星から地球の全てを眺めている。
距離を「思い出す」ために、距離をとる。距離をとること自体に、そんなに意味はない。
けれども、逃げられない、逃げられない、と思っていたことも、不思議と異国の地に立てば、あれれ?どうしてあんなに追い詰められていたんだろう?という気持ちになってくる。物理的な距離が、元々そこにあった精神的絶望的距離を思い出させるからだ。
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「いただきます」や、「誕生日おめでとう」に似ている。そこに意味はなくとも、それはいつか「大切なことを思い出す」ために、役に立つ。距離も同じだ。身体が遠くにあるだけで、人は人との絶望的な距離を思い出して、孤独になれる。身体の距離は、精神の距離を思い出させる。
そこに「距離がある」ことを思い出せば、あらゆる問題は遠くに飛んでいく。それは手放しに良いものだとは言えないが、少なくとも、「どうしようもない」といった諦念が、掬い上げてくれる魂もある。そのために、距離をとるのだ。
僕は学生時代に鬱になって、学校生活から距離をとって、そして距離を思い出した。掬い上げられたような気がした。なんだ、遠くの星の話だったんだ、っておもったんだ。
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感情的になることは、もちろん豊かなことだと思う。そこに正負はなく、ただそこに正負をつける主観だけがあって、感情はいつもフェアなものだ。
そこに距離を思い出すと、虚無のブラックホールが現れて、そこにある全ての感情を吸い込んでくれる。部屋が散らかった時にはいい。怒りも汚れも、悲しみも色落ちも、全部が吸われて消えていくから。
部屋が散らかったなら、距離をとる。距離をとって、思い出す。そして、ブラックホールが部屋をきれいにしたら、また距離を近づけて、距離を忘れていく。そうやって、生きていけばいい。
なにも感情に向き合い続けなくたっていい。それは幻想だし、思い出した距離の前では、小さな惑星のひとつにすぎない。でも、人生ってのは、そんな「すぎない」をすぎるほど見つめるのが醍醐味だったりもする。だからこうして、うまく距離感を操っていけば良いのだ。
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意味がないのに横行しているムダな仕事トップ3
めちゃくちゃアホな記事だ!!!!
でも、よく考えてみてください。そもそも各部署でそれぞれやることがちがうのに、朝9時に全社員がそろって出社しても1円にもならないではありませんか。また、だらだらと残業したって生産性が高まるとはとても思えません。会社とは、あくまでも利益を出す場所。これらはまったくもって意味のない行為です。
多くの会社とは、『群れの力を引き出して』利益を出す場所であって、群れの力を最低コストで引き出せる「定時出社」という「おまじない」を軽んじていいのは、そもそも『エリートな個人をボコスカ雇う資本のある大企業』だけなんよな。
「でも海外は」と言うけど、それが民族性なんじゃん。日本の会社は、少なくとも俺をパージできてる時点で超優秀!!
[ムダな仕事3]毎日、会社に行く
仕事とは本来、なんらかの価値を創造することのはずです。仕事の本質を理解せずに、ただ会社に行って与えられた作業をこなすことを仕事だと勘違いしていた人たちは、「出勤」できない状態を強いられたとき、「いままで自分はなにもしていなかった」と身をもって体験したのではないかと思うのです。本当は仕事ができていなかった人が、あぶり出されてしまったということです。
会社という場に依存している人が日々取り組む仕事のほとんどは、まさに「出勤」することにひもづいた作業なのだということが、「出勤」という「あたりまえ」が覆されたとき、はじめて見えてきたのです。
・・・え?
・・・だから「毎日、会社に行く」方がいいんじゃ?
ちなみに、この記事は「元マイクロソフト勤務マン」の著書を切り取ったものらしく、まあ芸人トークだし、大体の人はマイクロソフト勤務じゃないので、そういうエンタメとして享受するのがいいと思われる。
基本的に、凡人の我々こそが「おまじない」を軽んじない方がいいんだよね。いただきます、お誕生日おめでとう、マスクします、そういう脳死スタイルが大切。疑っても良いことがない。長いものには巻かれろ。なぜなら、俺たちはザコなので。
まあ、「それができたら苦労しねぇ〜よ〜」と自分の脳内から浮浪者の声が聞こえてくるけれど。そういう我々は「意味がない」と思えるものを、100年残してきたものは何か?「なぜ?」と疑うよりも、もう一歩進んで「何が?」「いつから?」「どこで?」と問いを深めていくことが有効だと思う。
本当は仕事ができていなかった人たちを炙り出さなかったのは誰か?そもそも、彼らの「仕事」とは何か?出勤は、いつから生まれたか?そして、どのくらい歴史があるのか?なにが、テレワークでの仕事は進ませないのか?
「おまじない」としての距離。「おまじない」としての場所。移動。そういうものをデッキから外してみると、なぜかうまく回らなくなったりする。そうして、「おまじない」の欠落したデッキには、なにが足りないのかわからなくなる。それが何より恐ろしい。
「思い出す」ための装置を持っておく。それが「おまじない」。僕は「おまじない」をやっていくぞ。忘れん坊なので。そんなのムダだ!とかすぐ言わない!俺たちと古典を読んでから言え!!(古典を読みたい人は『三ツ星スラム』へ。)
概念リマインダーとの邂逅。今日も出会いをやった。このマガジンでは「出会い」と、その分析、そして、そこから得た「学び」を書いていく。明日は何に出会うのだろう。レンズを磨けば、きっと明日も出会えるだろう。メメントっていう記憶障害者の映画が好きで、なんかそれを思い出した。おまじないは大切。障害者モーニング・ルーティン。まずは全身に彫った刺青をみます。
今日のTips
・「おまじない」は効果がわかりづらい。
・だからアホにすぐ「ムダ!」って言われる。
・けど、そういうアホほど恩賜を受けてる。出社最高!
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#問いで遊ぶ部屋
さて、最後に。三つ星スラム名物「問いで遊ぶ部屋」。もっとたくさん質のいい問いを見たいので、ぼくが「おっ」と思った問いを毎回3つほど厳選して掲載していくつもりだ。こういうのを「面白い」と思う物好きは、スラムへようこそ。
記事リンク付きの感想ツイートは記事に掲載される可能性あり。
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