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音楽関連の業種、採用側の見てるとこ。
今現在僕自身が会社をやっているわけではないので、基本的にはいつも使われる側の人間です。
しかし、コンテンツ制作会社アイ・ペアーズ株式会社の音楽部門に所属していたり、ジャズラウンジのブッキングマネージャーをやらせて頂いたりしていますし、過去には音楽専門学校のギター講師の主任だったこともあります。
そういったところで働いていると、結構いろんなミュージシャンから問い合わせがあったり、履歴書が送られてきたりします。僕が面接をし、採用に関わる機会もあります。
そんな経験から、「こんな履歴書じゃちょっとな...」とか「この人は会ってみたいな」と思うようなアプローチの仕方をまとめたら面白いんじゃないか、と思いました。
考えれば当たり前のこと、結構やってない人多いんじゃないかなー。
生演奏系ミュージシャンはこんな人を採用したい!
生演奏、つまりBGM系のお仕事の募集って意外とあると思っています。
生演奏の入っているホテルのラウンジやお店もそうですし、ブライダル、パーティー系の派遣事務所では随時演奏者募集しているところも多いと思います。
ここで重要とされること。それは"見た目"と"スケジュールの柔軟性"です!
特にこの手の業種は音楽はあくまで空間演出の一つなので、楽器のテクニックや、音楽歴、知識などをアピールしてもあまり効果がありません。
あくまでしっかりと演奏できることは大前提としても、それ以上に身だしなみがキチンとしているか、清潔感があるか、弾き方がスマートか、など重要だと思いませんか?
あとはどれだけ仕事に入れるのか、というところももちろん重要です。
派遣事務所の担当の方が一番怖いのは、直前のドタキャンです。安定して穴を開けずきっちりお仕事を受けてくれる人を重宝するのは間違いないでしょう。また、不測の事態で当日キャンセルが出てしまった時にすぐ対応できるような人は確実に信頼を勝ち取っていくでしょう。
オーディションの際には間違っても「金曜はライブが入る可能性があるからあまり入れません」とか言わないようにしましょう!
音楽学校はこんな講師を採用したい!
これは僕自身が採用に関わった経験と、履歴書で落とされた経験、二つのことから自分なりに確信していることです。
まず前提として、講師の採用にはタイミングがある、ということ。
特に大きなスクールは働き口として人気があるのですぐに枠が埋まります。また、めったなことじゃ入れ替わらないので根気よく採用情報をチェックしましょう!
ちなみに、昔働いていたスクールではドラム講師の枠は2名だけでとても少なかったのですが、たまたま空いたタイミングで応募してきた方がすぐ面接、採用となりました。
話を聞くと「過去にも何度か履歴書を送ったけど連絡もなかった」とのことで、これはもう粘り勝ちだなと。
肝心の採用ポイントですが、それは"幅広い音楽性"と"コミュニケーション能力"だと思います。
音楽学校に入学してくる生徒は、大多数が「その時一番流行っている音楽」が好きで、講師は初めて会うプロです。めっちゃ期待してきます。
だからアニソンを弾きたいと言っている生徒にジャズをゴリ押しするような先生や、ボサノバを弾きたいと言っている生徒にブルージーなソロを披露するなんて無意味。
スクール側が見ているのは"生徒がつくかつかないか"なので、時には生徒の人生相談に乗れるくらいのコミュニケーション力とオールジャンルOKの対応力だと思います。
僕は募集要項に「ロック系の曲」とあったにも関わらず、スムースジャズ系のアドリブを送ってしまった経験があります。よっぽどの超絶でもなければそりゃ熾烈な争いを勝ち残れないことは言うまでもありません。
特に課題曲がないのであれば、その時流行ってる曲のコピーと自分の得意ジャンルのデモを二つ提出するのが良いのではないでしょうか?
動画ならなお良しかと。音質の悪いライブ音源はNGです。
音楽制作会社、作家事務所はこんな人を採用したい!
CMソングやBGMなどを制作している制作会社として、こんなクリエイターと繋がりたいな、というのは"圧倒的なクオリティー"と"明確な得意分野がある"ことです。
基本的にはどこも即戦力になる人材を探しています。制作音源のクオリティが高いということは、そこから経験値の高さ、機材に精通していること、音楽性の深さなどが伺い知れます。
作家事務所はコンペを勝ち取ってアーティストの曲を制作したりしますので、そもそもクオリティが高くないとコンペに勝てないんです。
得意分野が明確だと、代理店やクライアントからオーダーがあった時、ジャンルがドンピシャだとすぐお話を振ることができます。
また今では宅録機材なども充実していて、アマチュアでも相当平均レベルが高いです。作曲能力だけではなく、演奏力、ミックスまである程度は完結できる能力が必須なんてなかなか厳しい世界ですね...
いくら様々な有名っぽいアーティストとの共演歴や、自分の経歴を並べられても音源が今っぽくないとか、バンドのレコーディング音源だけだったりすると残念ながらちょっとスルーされちゃうかもしれません。
その他思いつく業種(以下個人的な予想)
ライブハウス、ライブバー...機材に詳しいこと、お酒や料理の知識があること、そのお店の得意ジャンルに精通していること、辺りをアピールすべし!
レコーディングエンジニア、PA業界...機材に精通していること、コンピューターに詳しいこと、体力があること、明るいこと!とかですかね?
レーベル、レコード会社...音楽の魅力を世の中に伝えたいという気持ち、新しい企画を提案できる力、webに強い、みたいなことが某レーベルの採用ページに書かれていました(笑)
まとめ
そうそう、僕が思う「これ、プロフィールにいるかな?」という情報第一位なんですが、「〇〇先生に師事、△△と共演」だと思っています。
マイケルジャクソンのワールドツアーメンバーだった、スティービーワンダーのレコーディングに参加しました、のレベルじゃない限りあまり採用には関係ないと思います。(知り合いと繋がってるなぁ、程度)
逆に、オススメなものは「趣味」だと思ってます。
やはりどんな業種でも気の合う人、この人面白そうだな、って人と仕事したいと思うんです。
あと「出身地」とかもですかね。地元一緒だったりで盛り上がること、結構ありますよ!
いかがでしょうか。もしかしてピンポイントで参考になる人がいればいいなと思ってまとめてみました。これを参考にして採用された場合、チップください(笑)