セカンドハーフ通信 第66話 なぜタフネスに憧れるのか
なぜタフネスに憧れるのか
タフネスとはなにか?ということを時々考える。ここでいうタフネスとはメンタルタフネスのことだ。体が丈夫であるとか、物理的に力があるという意味ではない。
タフネスとは見た目の強さとは違う。いままで付き合ってきた人たちの中で「タフだなあ」と思った人を思い描いてみればいいかもしれない。体が頑丈でなくとも、あるいはむしろ優男や女性でも「タフだなあ」と思う人はいる。それはどんなタイプの人だろうか?
1つ目はつらい時にも感情をコントロールできる人だ。だから困難で感情をあらわにしたり、かっとなったりしない。野球のイチローのようなタイプだ。
2つ目は粘り強い人だ。こつこつと一つのことを続けられる人。ハードなことも黙々とやる人。皆がしり込みすることでも淡々とやる人。例えば、マラソン選手の川内選手のような人だ。
3つ目は行動に筋がとおっている人だ。状況によっていうことが変わらない人。一貫性がある人。例えば、もし自分が正しいと信じたことならば、まわりの反対があっても続けられる人だ。
タフネスであることは簡単ではない。タフネスという言葉に惹かれるのはなぜだろう。それはタフネスの後ろにあるセルフコントロールに対する憧れではないかと思う。
上の3つのタフネス例は考えてみるとセルフコントロールができている。1つ目は感情を、2つ目はあきらめの心を、3つ目は妥協したい気持ちをセルフコントロールしている。心をセルフコントロールができることが困難や課題を克服するのに絶対に必要なのだ。