セカンドハーフ通信 第119話 ジャーナリストの特権と責任
ジャーナリストの特権と責任
最近の報道を見て、改めてジャーナリストとはなにかということを考えている。ジャーナリストは様々な媒体を通じて世の中の出来事を自分なりの視点をそえて社会の多くの人に伝えることがその使命だ。
事件が起きるとその現場に入ることができる。また、その当事者に質問をすることができる。そしてその内容を記事として社会に発信することができる。これらはいわばジャーナリストの特権だ。
特権をもつ一方で、ジャーナリストが守らなくてはいけない社会的責任がある。情報を得るために相手のプライバシーを侵害してはいけない。また、情報は正確で公正でなくてはいけない。記事内容には責任を持たなくてはいけない、などだ。
社会的な影響力が大きいため、このような責任を負うことは大変な重圧でもある。しかしその責任を受けとめることでジャーナリストとしての特権を享受できるのだ。そこにジャーナリストとしての醍醐味がある。
ツイッターにある新聞記者のつぶやきがあった。「自分はある事実を伝えたいと考えているのに組織の上層部からGOがでないのでつたえられない」という。
私はこのつぶやきをみて思った。この人はジャーナリストとしての責任を果たせないことを組織のせいにして言い訳している。厳しい見方をすればこの人は本当のジャーナリストではなく、サラリーマンだ。
最前線にいる本当のジャーナリストの立場は重いものであってほしい。